Quant(QNT/クアント)は「Openledger2.0」というOSを使うことで異なるブロックチェーンどうしをつなぎ、一元管理を可能にするプロジェクトです。すでに大企業とも連携しており、今後の価値高騰が期待できる仮想通貨の一つといえます。
今回はQuant(QNT)について、歴史や特徴をまず説明し、将来性と今後の価格の予想も詳しく解説していきます。
又、Quant(QNT/クアント)の買い方も説明いたします。
Quant(QNT)とは?
Quantは2018年6月に公開されたプロジェクトで、2022年12月現在の時価総額はすべての仮想通貨のなかで30位となっております。
Quantは発行上限いっぱいまでほぼすべて発行済みとなっており、海外の仮想通貨取引所「BINANCE」や「Kucoin」などで購入できます。
QuantのブロックチェーンではQuant(QNT)が利用料として使われており、2021年の急激な価格上昇で大きな注目を集めました。
世界的な大企業である「Amazon」や「Oracle」などの企業とパートナーシップを結んでおり、プロジェクトの信頼性は高いといえるでしょう。
同じような名前の仮想通貨に「クワンタム(QTUM)がありますが、まったく違うものです。
Quantはブロックチェーンとネットワークをグローバル規模でつなぎ、ネットワークの相互性を保ちつつ、効率化を図ることを目的としています。
Quantが登場するまで、ブロックチェーンは互換性がないことにより、それぞれが独立した状態であることが問題となっていました。わかりやすいところでいうと、ビットコインとイーサリアムはともに仮想通貨のなかでも最大規模を誇りますが、互換性はありません。
そのため、ビットコインをイーサリアムに交換するには、仮想通貨取引所を介するしかありませんでした。
しかし、Quantのプラットフォームを利用すると、異なるブロックチェーンどうしでも接続できますので、連携ができるようになります。
ブロックチェーン技術を利用した開発はどんどん進んでいますので、Quantの需要は今後さらに高まっていくことでしょう。
QuantのCEO「Gilbert Verdian」氏は「ブロックチェーン国際規格」の設立者でもありますので、Quantのプロジェクト自体の信頼性も高いといえます。
アルトコインは計画が途中で頓挫することが多いですが、Quantはそのような銘柄ではないことがわかります。
Quantの類似プロジェクト
Quantのように、異なるブロックチェーンを接続し、連携できるようにしようとするクロスチェーンの類似プロジェクトには「Cosmos(ATOM)」や「ポルカドット(DOT)」なども存在します。ポルカドット(DOT)などは、Quant同様に非常に将来性を期待されている仮想通貨の1つだと言えるでしょう。
これらはQuantと競合するプロジェクトになります。
Quantが競合先とは違う強みは、「Openledger2.0」というOSで複数のブロックチェーンを一元管理でき、管理コストを削減できるところです。
数ある競合先に対抗できる優位性を発揮することにより、シェアを獲得していけるかどうかは、これからのQuantの動向に関係してくることでしょう。
Quantの買い方
Quantを購入するには、まず国内の仮想通貨取引所でビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を購入し、それをBINANCEなどQuantを取り扱っている取引所に送金する必要があります。
そのため、まずは国内と海外の両方の仮想通貨取引所で口座開設するところから始めましょう。
Quantを取り扱っている海外の仮想通貨取引所はBINANCE以外ですとバイビットやKucoin、Bittrex、Gate.ioなどでも取り扱っています。
Quantは大変注目されている仮想通貨ですので、今後はさらに多くの取引所で取り扱われていくと期待されています。
ただし、2022年12月現在はまだ日本の仮想通貨取引所ではQuantを購入することができません。そのため、海外の仮想通貨取引所の口座が必要となります。
海外の取引所を使う注意点として、日本の金融庁の認可を受けていないため、日本とは違うルールで運営されています。
それぞれの国での規制や入出金、アカウントへのログインのときのトラブルなど、海外の取引所には多少のリスクを伴う可能性があります。
買い方の手順としては、最初にコインチェックなどの日本の有名取引所で口座開設をしましょう。コインチェックの場合は、大手企業が運営している安心感があり、取引手数料が無料であり、又、海外取引所への送金も簡単ですのでおすすめできます。
日本の取引所に入金をしたら、ビットコインなどの送金用の仮想通貨(暗号資産)を購入しましょう。
続いて、海外取引所の口座開設ですが、取り扱い銘柄数も多く、かつ、日本人にも人気のBINANCE(バイナンス)はおすすめできます。
本日のQuant(QNT)の時価総額や価格、市場占有率【2023年2月28日時点】
QNTの最新の時価総額や時価総額ランキング、価格、市場占有率(シェア)の情報は以下となります。
仮想通貨(暗号資産)名称 | Quant |
---|---|
単位(ティッカーシンボル) | QNT |
価格(2023年2月28日時点 以下項目も同じ) | 15,268.58円(125.395039ドル) |
時価総額 | 184,333,530,077円 |
時価総額占有率(仮想通貨の総時価総額に占めるQNTの割合) | 0.1423% |
時価総額ランキング | 39位 |
市場流通量(循環している供給量) | 12,072,738QNT |
Quant(QNT)の歴史
Quantは2021年の1月から5月までは35~45ドルの間で変動していました。
しかし6月ごろからは価格が上昇し始めて、9月10日に最高値となる376.5ドルを記録しています。
Quantは6月から上昇トレンドに変わりましたが、これはQuantの新機能がアップデートされて、フルリリースされたことが理由です。
価格が右肩上がりの傾向となったため、右肩上がりの価格動向が続きました。ただし、その後は大きく値を下げて、100~150ドルで落ち着いています。理由として仮想通貨全体の相場が2021年後半から下落傾向にあった影響が大きいといえるでしょう。
下落相場でありながらレンジで落ち着いているところから、買われすぎでも売られすぎでもない、今後の動きに迷っている状況です。
2021年は仮想通貨相場全体が激しく動き、仮想通貨と関連するNFT銘柄も大きく変動していたなか、Quantは埋もれることなく最高値を更新したことは評価できます。
2022年12月現在は120ドル台で推移しているものの、Quantは今後、ブロックチェーンがますます伸びていくなか、一緒に需要と価格が伸びていくことでしょう。
Quant(QNT)の特徴は?詳しく解説
Quantの特徴について詳しく解説します。
ブロックチェーンをつなぐ
Quantは「Openledger2.0」というOSを提供しています。
Openledger2.0は、それぞれのブロックチェーンをつなぎ、クロスプラットフォームのmAppに変換することにより、ブロックチェーンどうしの連携が可能です。
これまでですと、複雑な手順を踏んで連携しなければなりませんでしたが、Openledger2.0が出てきたことで、ブロックチェーンの連携が簡単になりました。
Quantがもつ大きな特徴として、「オーバーレジャー機能」があります。従来の仕組みでもブロックチェーンの接続はできていましたが、接続できる数が2つまでと限られていました。
Quantのオーバーレジャー機能を使うことでその壁を乗り越えて、複数のブロックチェーンの間で「シームレス通信」が可能です。複数の分散型台帳ネットワークに接続することで相互運用性を高めるのです。
複数のブロックチェーンの接続は既存のブロックチェーン問題にも影響してきます。
イーサリアムのブロックチェーンは2021年、ガス代やスケーラビリティ問題に悩まされました。イーサリアム以外のブロックチェーンが注目されたことからも、問題の大きさがよくわかります。
実際、イーサリアムの代わりにSolanaというブロックチェーン提供の仮想通貨の価格が伸びています。
その他、仮想通貨取引所であるBINANCEが運営するBNBチェーン(旧バイナンススマートチェーン(BSC))の基軸通貨であるBNBの価格も当初より大きく伸びました。
しかし、それぞれのブロックチェーンがバラバラに動いているため、互換性がなく、ブロックチェーン技術は完全に独立してしまっているのです。
Quantのオーバーレジャー機能はブロックチェーンの救世主ともいえるほど大きなものです。異なるブロックチェーン上で記録された商品は取引所を通してしか交換できず、大変手間でした。
それがQuantのオーバーレジャー機能を使うことにより、ブロックチェーンをまたぐことなく取引できます。オーバーレジャー機能は今後も広く使われていくことでしょう。
マルチアプリケーション
Openledger2.0が現れたことで、それぞれの仮想通貨の特性が活きるトランザクションが可能となりました。
Quantはすでにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ステラ(XLM)、EOSなどの有名な仮想通貨と連携しており、さらにこの動きを続けていくことでしょう。
ブロックチェーンどうしの接続ができると、ブロックチェーンとブロックチェーンの間の壁がなくなりますので、マルチアプリケーションがつくれるようになります。
マルチアプリケーションは違うブロックチェーン上でいくつもスマートコントラクトがつくれるプログラムです。
ブロックチェーン上につくるDappとマルチアプリケーションは別物です。
Dappはひとつのブロックチェーンの恩恵のみですが、マルチアプリケーションは複数のブロックチェーンから恩恵が受けられます。
マルチアプリケーションはそれぞれのブロックチェーンの良いとこ取りができるのです。
Quantの機能利用はライセンス料がかかるものの、Quantのプラットフォームを使ってつくったマルチアプリケーションが販売できます。
パートナーシップ
Quantは2019年3月、Amazonのクラウドサービス「AWS」とパートナーシップ契約を締結しました。
これはAWSのユーザーがOpenledger2.0のブロックチェーン連携を使えるようになったことを意味します。データベース大手のOracleもQuantとパートナー関係を築いています。
その他の大手企業とも続々と提携しており、信頼性の高いプロジェクトであるといえるでしょう。
提携企業のラインナップからわかるのは、Quantは仮想通貨業界のみならず、銀行や金融機関、行政機関と、あらゆるところにソリューションを提供しているということです。
Amazonに関してはQuantの技術を取り入れることで、AWSに柔軟性を与えて、スケーラビリティを提供しています。
他にも「LACChain」は幅広い経済圏でブロックチェーン技術による分散型台帳を提供し、包括的な金融の実現を目標にしている会社ですが、LACChainとQuantもパートナーシップを結んでいます。
LACChainはQuantのオーバーレジャー機能を使い、仮想通貨を利用できるので、国境の壁を越えた簡単な送金を実現しているのです。
Quantとパートナーシップ関係にある企業・団体は他にも多数存在します。Quantはすでにブロックチェーン技術に欠かせなくなっているといえるでしょう。
このような企業との提携状況から見てもQuantの将来性は明るいと考えられており、今のうちに投資目的で購入しても良いでしょう。その場合は、国内と海外の取引所のアカウント開設から始めましょう。
Quant(QNT)の将来性と今後の価格の予想
Quant(QNT/クアント)は、「Openledger2.0」というOSを使うことで異なるブロックチェーンをつなぐことができると考えられているため、将来性が高いと考える投資家は多く、仮想通貨(暗号資産)としての今後の価格が上がることが期待されています。そのため、短期保有ではなく、中期もしくは長期保有で持ち続けることをおすすめしております。
2022年12月までにおける過去最高価額(ATH)はUSドルベースで427.42ドルとなっています。今後はまずは150ドルを目標と考えており、こちらを超えると200ドルという数字は中期的に十分に達成できると考えられます。長期的には、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場が上昇トレンドに入った際に過去最高価額を超えると、上は抵抗がないため500ドルから1,000ドルくらいまで見えてくるのではないかを予想されます。
Quantの強みであるブロックチェーンの接続技術への需要の高まり、仮想通貨(暗号資産)の全体的市場動向、更なる新規取引所への上場などが将来性と今後の価格の上昇に直結するキーポイントになってくるでしょう。
Quant(QNT)のまとめ
ここまでQuant(QNT/クアント)について詳しく解説してきました。ではここからは、Quantの今後についてみていきましょう。
アップデート
Quantはアップデート情報をTwitterや公式サイトなどで積極的に発信しています。
仮想通貨のなかには開発が止まってしまい、価格が暴落することがありますが、Quantはそのような可能性は小さいといえるでしょう。
需要の高まり
Quantの特徴は仮想通貨の問題に影響を与えると考えられます。
特にイーサリアムはスケーラビリティやガス代の問題が頻繁に取り上げられていますが、Quantと連携することで解決できる可能性があります。
仮想通貨のトランザクションは増加し続けますので、Quantは重要な存在となることでしょう。
新規上場
Quantは日本の仮想通貨取引所に上場しておらず、BINANCEやバイビットなどの一部取引所の上場に留まっています。
今後、新規上場が進めば多くの人に認知されるようになりますので、Quantの需要増加、価格上昇につながっていくことでしょう。
ブロックチェーンの普及
Quantで最も特徴的なのが、ブロックチェーンの接続ができるところです。
しかし、そもそもブロックチェーン技術がより広く社会に普及していかなければ、価値がなくなってしまう恐れもあります。
ブロックチェーンはすでに金融機関からそうでない領域まで、さまざまなところで利用されていますが、課題は決して少なくありません。
ブロックチェーンはイーサリアムのスケーラビリティやガス代問題に代表されるように、解決が簡単でない課題もあります。
ブロックチェーンは日々、開発が進められていますが、課題の一つひとつを解決していくことがブロックチェーン普及のポイントとなることでしょう。
Quantの今後に注目
ここまで解説してきたとおり、Quantは非常に魅力的ですが、知名度が広がっていくのはまだまだこれからです。
Quantと競合するプロジェクトもいくつかありますので、そのなかで特徴を活かして優位性を発揮していけるかがポイントになってきます。
連携している企業は世界的に有名な企業も多いため、将来性に対する期待は十分です。
Quantの今後の動向をしっかりチェックしていきましょう。今後に価格が高くなる可能性が高いと感じる方は、上がる前に早めに購入した方が良いでしょう。コインチェック口座とバイナンス口座を作成し、コインチェックからバイナンスに送金して購入するのが良いでしょう。