ビットバンク(bitbank)について
ビットバンク(bitbank)は2014年に設立された仮想通貨取引所です。こちらのページではビットバンクの口コミや評判、取り扱い銘柄、手数料を解説いたします。
知名度こそコインチェックやビットフライヤーに劣りますが、2021年2月には国内取引所でNo.1の出来高を記録しており、高い支持率を誇ります。
さらに2021年9月にはミクシィとの資本提携を発表するなど、取引所の枠組みを越えた施策にも積極的です。現時点でも人気ですが、今後さらに伸びる取引所だと言えるでしょう。
コインチェックなどの取引所で1つ目の口座開設を行っている方で、最近ビットバンクで追加口座を作成したという人も多いのではないかと思います。
ビットバンクの特徴とメリット
ビットバンクの特徴は次の4点です。これらの特徴すべては利用者にとってメリットとなるものです。
- 取り扱っているすべての銘柄を取引所方式で買える
- ツールが使いやすい
- 質・量ともに十分な取り扱い通貨
- 国内No.1の出来高を記録
順番に解説します。
取り扱っているすべての銘柄を取引所方式で買える
ビットバンクでは取り扱っているすべての通貨を取引所方式で購入できます。
他社が販売所方式でのラインナップを中心としているのとは対照的です。
「買い」注文と「売り」注文のスプレッドを気にしなくても良いので、これは非常に大きなメリットであると言えます。
多くの取引所では一般的に、販売所方式での銘柄提供を軸にしています。
取引所方式で売買できるのはビットコインくらいです。
なぜなら販売所方式であれば取引所方式と比較してはるかに高い手数料を徴収できるからです。
販売所のスプレッドは運営会社にとってメインの収益源であるため、取引所方式を採用する銘柄は限定されています。
その点ビットバンクの取り組みは、手数料を抑えられる点で非常にユーザーフレンドリーですね。
こういったサービス展開をしているからこそ、国内No.1の取引高を記録できたのかもしれません。
ツールが使いやすい
ビットバンクが提供している取引ツールは非常に使いやすいです。
シンプルで直感的な操作を可能とするUI・UXと機能の豊富さを両立させているのです。
初心者でも簡単に取引できるよう、一目見ただけでどのボタンを押したらよいかわかるアプリ設計になっています。
その一方で上級者であっても満足できるよう、「Trading View(トレーディングビュー)」と呼ばれる、トレーダーから圧倒的な支持を集めるツールを搭載しています。
その結果、100種類以上のテクニカル指標を利用可能となりました。
またスマホでもトレーディングビューを利用できる点は他社との差別化になるでしょう。
このようにビットバンクの提供するツールは初心者から上級者まで誰にとっても利便性が高いとされています。
質・量ともに十分な取り扱い通貨
ビットバンクの取り扱い通貨数は業界最多水準です。
現時点で21種類の銘柄がラインナップされています。
この21種類という数字は、国内取引所の平均的な取り扱い銘柄数ですが、今後もビットバンクの取り扱い銘柄数は増加すると予想できます。
またビットバンクでしか購入できない銘柄も存在しています。
他社と同じ水準の通貨数を誇りつつ、独自性のあるラインナップを揃えているのです。
質・量ともに優れた取引所だと言えるでしょう。
国内No.1の出来高を記録
2021年2月14日のCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)調べによると、ビットバンクは国内でNo.1の出来高を記録したそうです。
コインマーケットキャップは世界で最も参照されている、仮想通貨の価格追跡サイトです。
価格以外にもさまざまなデータを集計しており、世界中の投資家が参考にしています。
そんなコインマーケットキャップの調査でビットバンクの記録的な出来高が明らかとなったのです。
前述した特徴がユーザーの支持を集めている証ですね。
コインチェックやビットフライヤーとくらべて知名度では劣りますが、良識のある投資家から根強い人気を誇る取引所だと言えます。
ビットバンクを利用する際の注意点・デメリット
一方で、ビットバンクを使う際は以下の注意点もあります。
- レバレッジ取引ができない
- ビットコインの出来高は少ない
それぞれ詳しく解説します。
レバレッジ取引ができない
ビットバンクではレバレッジ取引を提供していません。
レバレッジ取引に特化した取引所「bitbank trade」が2019年4月でサービスを終了したからです。
レバレッジ取引とは、自己資金以上の金額を運用できる投資手法を意味します。
相場の読みが当たれば少額からでも一気に資産を増やせる反面、自身の思惑が外れてしまうとたった一回の取引で大損する可能性を秘めた、ハイリスクハイリターンの手法です。
追加入金が求められるケースもあり、経験が未熟な状況でレバレッジ取引に手を出してしまうのは非常に危険です。
上級者であっても慎重に利用する一方で、資金の少ない初心者が一攫千金を狙って過度なレバレッジを効かせてしまう傾向にあります。
さらに仮想通貨は新興市場のため、投資に熟練しているプレイヤーが株式市場と比較して少ないです。
こういった現状を踏まえてビットバンクでは投資家保護の観点からレバレッジ取引の提供を終了しました。
初心者であればレバレッジ取引の誘惑に駆られずに済む分、安心して利用できますが、適切にリスク管理できる上級者にとってはこの点で物足りないかもしれません。
ビットコイン(BTC)の出来高は少ない
先ほどビットバンクが国内No.1の出来高を記録したとお伝えしましたが、実はビットコインの出来高は多くありません。仮想通貨への投資の中心がビットコイン(BTC)としている投資家は多いですし、海外取引所への送金でビットコインを使う人も多いので、ここはデメリットです。。
最大の強みは取引所方式で展開しているアルトコインだからです。
実際、2022年3月の取引所別月次出来高として以下の数字が発表されています。
取引所 | 月次出来高(2022年3月) |
---|---|
ビットフライヤー | 287,735BTC |
コインチェック | 64,384BTC |
GMOコイン | 136,114BTC |
ビットバンク | 14,477BTC |
上記のように、ビットコインの出来高だけを比較すると他社に大きく見劣りしてしまいます。
出来高が少ないということは、希望したとおりの価格で約定する確率が相対的に低いことを意味します。
それでもビットバンクの出来高であれば問題ない水準ですが、少しでも気になる人はビットコインの購入に関してはほかの取引所を利用した方がいいかもしれません。
その代わり、アルトコインを買うのであれば手数料の面でビットバンクがベストだと言えます。
ビットバンクの取扱通貨について
ビットバンクの取り扱い通貨は次の20種類です。2022年6月21日にポリゴン(MATIC)も加わり、2022年8月3日にはポルカドット(DOT)とドージコイン(DOGE)も加わっています。
ティッカー | 名称 |
---|---|
BTC | ビットコイン |
ETH | イーサリアム |
XRP | リップル |
LTC | ライトコイン |
BCH | ビットコインキャッシュ |
MONA | モナコイン |
XLM | ステラルーメン |
QTUM | クアンタム |
BAT | ベーシックアテンショントークン |
OMG | オーエムジー |
XYM | シンボル |
LINK | チェーンリンク |
MKR | メイカー |
ENJ | エンジンコイン |
BOBA | ボバネットワーク |
MATIC | ポリゴン |
DOT | ポルカドット |
DOGE | ドージコイン |
ASTR | アスターネットワーク |
ADA | カルダノ |
AVAX | アバランチ |
ビットコインやイーサリアムはもちろん、リップルやライトコインなど2018年の仮想通貨バブルを牽引した銘柄も豊富にラインナップされています。
さらにメイカーやボバネットワークといった世界的にも先進的な銘柄に投資できるのはビットバンクだけです。
この2銘柄のためだけでもビットバンクを利用する価値はあるでしょう。
そしてこれらの銘柄すべてを取引所方式で購入できるため、手数料も抑えられます。
アルトコインに投資したいなら利用必須の取引所だと思われます。
ビットバンクの手数料・スプレッド
ビットバンクの手数料やスプレッドについてもまとめます。
取引所手数料
ビットバンクの取引所手数料はメイカーとテイカーで異なります。
メイカーとは指値注文を出した側、テイカーとはその指値注文の相手方となる注文を発注した側を意味しています。
メイカーの場合は0.02%がもらえ、テイカーの場合は0.12%が徴収されます。
驚くことに、メイカーであれば手数料の一部が還元されるのです。
この点からもビットバンクのユーザーに対する真摯な姿勢がうかがえます。
入出金手数料
ビットバンクの入金手数料は無料です。
ただし銀行の振込手数料はユーザー負担となります。
一方で、出金の際は手数料が徴収されます。
3万円以下の場合は550円、3万円以上の場合は770円が取られます。
借入手数料
借入手数料はレバレッジ取引にかかる手数料です。
ビットバンクではレバレッジ取引を提供していないため、考慮不要です。
スワップ手数料
スワップ手数料もレバレッジ取引で徴収される手数料です。
ビットバンクではレバレッジ取引を提供していないため、借入手数料と同じく考慮不要です。
仮想通貨/入金手数料
ビットバンクでは仮想通貨の入金手数料が銘柄にかかわらず無料です。
そのため海外取引所からの出金先としての利用価値も見出せるでしょう。
仮想通貨/送金手数料・入出金手数料
仮想通貨の送金手数料は銘柄毎に異なります。
銘柄 | 送金手数料 |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 0.006BTC |
イーサリアム(ETH) | 0.005ETH |
リップル(XRP) | 0.15XRP |
ライトコイン(LTC) | 0.001LTC |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 0.001BCH |
モナコイン(MONA) | 0.001MONA |
ステラルーメン(XLM) | 0.01XLM |
クアンタム(QTUM) | 0.01QTUM |
ベーシックアテンショントークン(BAT) | 45BAT |
オーエムジーネットワーク(OMG) | 5OMG |
シンボル(XYM) | 2XYM |
チェーンリンク(LINK) | 1.1LINK |
メイカー(MKR) | 0.02MKR |
エンジンコイン(ENJ) | 14ENJ |
ボバネットワーク(BOBA) | 17BOBA |
ポリゴン(MATIC) | 19MATIC |
ポルカドット(DOT) | 0.05DOT |
ドージコイン(DOGE) | 5DOGE |
アスターネットワーク(ASTR) | 2.5ASTR |
カルダノ(ADA) | 1ADA |
アバランチ(AVAX) | 0.01AVAX |
自分の保有する銘柄の手数料がいくらか、確認しましょう。
スプレッド
ビットバンクのスプレッド率は公開されていません。
口コミなどによれば比較的高めに設定されているようです。
ただし、ビットバンクの場合は取り扱っているすべての銘柄を取引所で購入できるため、販売所方式を利用する機会は少ないかと思われます。
もし販売所を利用する場合、市場価格と販売所価格の乖離をきちんと確認し、あまりにもスプレッド幅が広い時は投資タイミングを改めるなどの工夫をするとよいでしょう。
ビットバンクの口座開設の流れ
ビットバンクの口座開設は以下の3つの手順ですぐに完了します。
- アカウント登録
- 本人確認
- 日本円の入金
順番に解説します。
なお、更に詳しく画像付きでビットバンク(bitbank)の口座開設方法を知りたい人は、下記の口座開設の手順を説明したページをご確認ください。
1.アカウント登録
まずはアカウントを作成しましょう。
公式サイトにアクセスしたら画面下の入力欄にメールアドレスを入力し、「登録」ボタンをクリックしてください。
登録したメールアドレス宛に認証用のメールが送信されるため、メール内に記載されたリンクをクリックします。
遷移先の画面でパスワードを設定し確認事項にチェックを入れたら「登録」ボタンを押してください。
次ページ以降で氏名や住所・職業・取引目的などを入力し、手続きを進めます。
ここまでで基本情報の登録は完了です。
2.本人確認
基本情報の登録ができたら本人確認書類をアップロードしましょう。
ビットバンクでは本人確認方法として以下の2種類が利用可能です。
- スマホで本人確認
- 郵送で本人確認
「スマホで本人確認」であれば郵送よりもスピーディーに手続きできますし、書類の管理も不要です。
迷ったらこちらを利用するとよいでしょう。
なお本人確認書類として認められる書類は以下のとおりです。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- 運転経歴証明書
- 健康保険証
- 国民年金手帳
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 障害者手帳
ただし「スマホで本人確認」の対象となるのは運転免許証とマイナンバーカードのみです。
この2つをお持ちでない方は「郵送で本人確認」を選択してください。
本人確認書類の提出が終われば手続きはすべて完了です。
あとは審査終了メールが届くのを待ちましょう。
3.日本円の入金
審査完了の通知が届くと取引が可能となります。
日本円を入金してさっそく取引してみましょう。
ビットバンクのセキュリティ・安全性
ビットバンクのセキュリティは極めて堅牢だと言えます。ハッキングなどの被害に合うことを避けるためにも、安全性の高い取引所を選択したいのですが、ビットバンクであれば問題ないと考えられます。
そこでこのパートではビットバンクのセキュリティ施策を紹介します。
コールドウォレット
多くの取引所と同様に、ビットバンクでもコールドウォレットが搭載されています。
コールドウォレットとは、インターネットに接続されていないウォレットを指します。つまり、インターネット回線を通じたハッキング被害に合うことが避けられるので、安全性の高い管理方法だと言えるのです。
オフライン環境で仮想通貨を管理するため、ハッキングのリスクを物理的に排除可能です。
コールドウォレットは仮想通貨取引所の中ではもっともポピュラーなセキュリティ対策となっており、ほとんどの取引所で採用されています。
ホットウォレット
一方で取引所にとってはインターネットと接続されているホットウォレットも必要不可欠です。
コールドウォレットはたしかに安全ですが、その代わりにスピードが犠牲になってしまいます。
だからこそホットウォレットとの共存が欠かせません。
ホットウォレットとはインターネットと接続されているウォレットを意味します。
ビットバンクでは物理的・仮想的に分散された管理システムを採用してホットウォレットの安全性も確保しつつ、ユーザーへの柔軟かつスピード感のある対応を実現しているのです。
セキュリティホールの報告
ビットバンクのセキュリティの脆弱性を発見した場合、窓口に連絡することで報奨金を得られます。
バグ報奨金制度のプラットフォームである「BugBounty(バグバウンティ)」に登録しているため、ホワイトハッカーからの指摘をもらうことが可能なのです。
自社のセキュリティチームのみならず、外部からもセキュリティ面を監視してもらえばより安全だと言えます。
こうしたオープンな姿勢はビットバンクに一貫して見られる特徴です。
まとめ
総合的に見て、国内で最も利用すべき取引所がビットバンクだと考える投資家も多いです。
取り扱っているすべての銘柄を取引所方式で買える点は他社との圧倒的な差別化要因ですし、利便性やセキュリティ面も高水準です。
手数料を抑えたい方であれば、ほかに選択肢がないと言えるほどビットバンクには優位性があると思われます。
ぜひこの機会に利用を検討してみてはいかがでしょうか?