Circuits of Value(COVAL/コヴァル)とはイーサリアム系のトークンでEmblem Vaultという特殊なNFTを作成する役割を持っています。まだまだ知名度や時価総額は低いですが、将来性が高い仮想通貨(暗号資産)の1つだと言えるでしょう。
今回はCOVALの特徴や将来性、今後の価格の予想について詳しく解説していきます。
Circuits of Value(COVAL)とは?
COVAL(コヴァル)は複数のブロックチェーンで利用することができ、それぞれのブロックチェーン上でEmblem Vaultを作成する際の支払いに使用するトークンです。
COVALを使って作成するEmblem Vaultとは仮想通貨やNFTアートなどをまとめて収納できる言わば、「デジタル容器」です。
特に、仮想通貨に関していえば複数の仮想通貨をまとめてひとつのNFTにできるため、言ってみれば「持ち運びができるウォレット」のような役割を果たします。
またEmblem Vault自体がNFTのため、複数の資産が入ったEmblem Vaultを転送、売買することが可能です。
仮想通貨やNFTアートに限らず、契約書、パスワード、クーポンなどコンピューターに保有できるすべてのものをEmblem Vaultにまとめることができるため、取引件数を減らすことができ、スケーラビリティ問題の緩和に貢献することができます。
COVALはEmblem Vaultを作成するときに使用するとバーン(Burn=焼却)されます。仮想通貨におけるバーンとは対象となる通貨を永久に消滅させる行為のことです。
COVALは海外取引所で購入する必要がありますが、先に国内取引所での口座開設が必要ですので、まずは有名どころのコインチェックで口座開設してみると良いでしょう。
本日のCircuits of Value(COVAL)の時価総額や価格、市場占有率【2023年2月28日時点】仮想通貨(暗号通貨)市場におけるCOVALの価格、時価総額、ランキングは次の表のとおりです。
仮想通貨(暗号資産)名称 | Circuits of Value |
---|---|
単位(ティッカーシンボル) | COVAL |
価格(2023年2月28日時点 以下項目も同じ) | 1.82605665円(0.014997ドル) |
時価総額 | 3,259,216,189円 |
時価総額占有率(仮想通貨の総時価総額に占めるCOVALの割合) | 0.0% |
時価総額ランキング | 581位 |
上場以来の最高価額(ATH) | 0.25USドル |
市場流通量(循環している供給量) | 1,784,838,484COVAL |
COVALのHP | オフィシャルHP |
COVALの公式Twitter |
Circuits of Value(COVAL)の歴史と価格推移
Circuits of Value(COVAL)はShannon Code氏によって作られました。
Code氏は子供のころから独学でプログラミングコードを学び、8歳でプログラムを書くことができたほどの人物です。
大人になったCode氏は仮想通貨RibbitRewards(RBR)を運営する会社Ribbit.meで働いていました。
しかし2016年にRibbit.meが会社名をLoyyalに変更したうえで仮想通貨RibbitRewardsを放棄し、あらたな仮想通貨を始める決断をします。
当時ソフトウェア開発の責任者となっていたCode氏は会社に打診してRibbitRewardsを個人として引き継ぐことになりました。ちなみにRibbitRewardsは世界で初めてのブロックチェーン技術を利用したポイントサービスでした。
従来のポイントサービスとは異なり、RibbitRewardsのポイントサービスのシステムは参加したサイトで売買が成立した際に購入者だけではなく、販売者もポイントとして仮想通貨「RibbitRewards」を受け取れる仕組みです。
その後、Code氏は引き継いだ仮想通貨の名前をCircuits of Value(COVAL)に変更し、独自のサービスを展開するための開発を開始したのでした。これがCOVALの始まりです。
Code氏は長年にわたり、鍵を知らなくてもリスクなしで誰かに仮想通貨を送ることができるウォレットを作りたいという夢を持っていました。
勤務していた会社から譲り受けた仮想通貨を利用してCode氏はその夢の実現のための挑戦を始めます。そして2020年10月にEmblem Vaultのリリースが発表されます。
ちなみにCode氏はソフトウェア開発が好きなあまり、自分のラストネームを「Code(コード)」に改名するほどのユニークな人物です。
Emblem Vaultの持つ可能性に注目が集まるにつれ、COVALに対する関心も高まり、COVALを取り扱う取引所も増えてきています。COVALが取引できる取引所の一部を紹介します。
- 世界最大規模の仮想通貨取引所Coinbaseが2021年12月にCOVALの取り扱いを開始。
- 中国の大手仮想通貨取引所であるGate.ioが2022年2月にCOVALの取り扱いを開始。
- アメリカの仮想通貨取引所BitMartは2022年3月にCOVALの取り扱いを開始。
特にCoinbase(コインベース)でのCOVAL取り扱いのニュースは多くの投資家の注目を集めました。
実際にCoinbaseで取り扱いが開始されるとCOVALの価格が急騰し、チャートを見ながら歓喜した人も多いでしょう。Coinbaseへの上場した仮想通貨は、信頼できるという評価を受けることにもつながりますので相場に与える影響は大きく、上場すると急騰することが多いのです。
それまでCOVALは平均で0.01ドル以下(1セント以下)の価格をキープしていましたが、Coinbaseでの取り扱いが開始された2021年12月は平均で0.1ドル以上(10セント以上)の価格帯で値動きしていました。
ただ2022年に入ってからのCOVALの価格は下落傾向にあります。ビットコイン(BTC)などの主要仮想通貨の価格調整に合わせてCOVALも値を下げているところです。仮想通貨市場が再び勢いを取り戻し、COVALが市場シェアを高めることは十分に考えられ、その場合は人気のコインの1つになる可能性があります。
COVALは仮想通貨市場での取引に注目が集まっただけではなく、多くのユーザーが実際にCOVALを利用してEmblem Vaultを作成しています。
NFTマーケットプレイスの最大手OpenSeaではすでにEmblem Vaultを扱っており、販売されているEmblem Vaultの中身の大半はCryptoPunksやRare PepeなどのNFTアートです。
2022年3月の時点で約25,000点超のEmblem VaultがOpenSeaで販売されており、NFTマーケットでの今後の取扱数の増加が期待されています。
Circuits of Valueの特徴は?詳しく解説
COVALは異なるブロックチェーンとブロックチェーンを行ったり来たりできることが大きな特徴です。
創設者のCode氏は多数のブロックチェーンが乱立するなかでブロックチェーン同士の相互運用性に欠ける現在の状況に注目してきました。
Code氏はさまざまなブロックチェーンが競い合うのではなく、ひとつのネットワークになるような手助けをするためのツールとしてCOVALそしてEmblem Vaultを設計しました。
現在のところ投資以外でCOVALを保有する目的はただひとつだけとなり、それはEmblem Vaultを作成する際の支払いです。
Emblem Vaultは現在Ethereum、Polygon、Binance Smart Chain、xDaiなどのブロークチェーン上で使用でき、今後もより多くのブロックチェーンでの稼働が可能になるように計画が進められています。
ここからはCOVALによって生み出されるユニークなNFT、Emblem Vaultについてくわしく紹介していきます。
Vaultの作成と中身の取り出し方法
Emblem Vaultは専用のページで作成することができます。
そしてEmblem Vaultには二種類のタイプがあり、作成時にユーザーが選択する必要があります。
二種類のタイプとはOpenSeaなどのNFTマーケットに出店する際などに使われる「通常のタイプ(Public vault)」と「プライバシーが重視されたタイプ(Private vault)」です。
Public vaultはパスワードなしでアドレスやvaultの中身が確認できるタイプでPrivate vaultは不特定多数には公開しないvaultとなり、パスワードがないとアドレスやvaultの中身を見ることができない仕組みになっています。
Vaultの名前や中身に関する説明を記載するなどの作業がありますが比較的簡単にEmblem Vaultを作成することができます。
なおEmblem Vaultを作成するにあたり300 COVALとネットワーク手数料が必要です。ネットワーク手数料は接続するウォレットで選択されているネットワークから計算されます。
次にEmblem Vaultの中身を取り出す際にはPublic、Privateどちらの場合もプライベートキーを入力する仕組みです。中身を取り出す作業をclaim(クレイム)と呼び、作業としては容器を壊して中身を取り出すイメージです。
取り出した中身は自分が使用しているウォレットにインポートすることができます。中身を取り出したEmblem Vaultは壊れているため、vaultを再利用することはできません。
ただ所有しているEmblem Vaultの中身を取り出さなければそのままマーケットプレイスで販売することや誰かに送ることが可能です。
複数の仮想通貨をまとめて送金
いままでの仮想通貨の世界では複数のトークンをまとめて1回の取引で使用することはできませんでした。
例えばビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ダイ(DAI)、そしてトロン(TRX)を保有していた場合、一度にまとめて送金することができず、その都度手数料を払いながら4回の送金を行う必要があります。これは少し手間がかかり面倒ですし、送金ミスにもつながりますよね。
Emblem Vaultの機能を活用すれば、一度にまとめて送金ができるので手間が省け手数料も抑えることが可能です。
この特徴を利用して、例えば仮想通貨による寄付を集める際にEmblem Vaultを有効活用することができます。
特定の仮想通貨を指定せずに寄付を受け付けることができることで寄付のハードルが低くなり、効率よく寄付を募集することができます。
手数料の安いチェーンを選択できる
Emblem Vaultを活用してイーサリアムの高額手数料を回避することが可能です。仮にOpenSeaを利用してイーサリアムのNFTアートをたくさん所有するコレクターがいたとします。
コレクションの中から一部のNFTアートを売りに出す場合、従来なら1点ずつ出品する必要がありイーサリアムの手数料が大きな負担になってきます。
この問題を解決するのがEmblem Vaultです。
まずNFTを作成する際の手数料が安いMaticのネットワークでVaultを作成し、イーサリアムネットワークから売りたいNFTアートをVaultに入れます。
そしてMaticのマーケットプレイスに出品すれば、安い手数料でVaultを販売することができ手数料を大幅に抑えることができるのです。投資家等にとって、手数料は送金における大きな関心事ですので、非常に大きなメリットがあると言えます。
Emblem Vaultの出現により、いままでは避けては通れない出費としてとらえられてきた高額な手数料を回避することができ、より安い手数料のブロックチェーンを選ぶという選択肢が生まれました。
URLの埋め込みが可能
Emblem Vaultは作成時にURLリンクを埋め込むことができます。
中身をイメージできるイラストや画像の代わりに、音声が流れるリンクや3Dアートやアニメーションなどを表示させるリンクを埋め込むことが可能です。
URLの埋め込みを利用すればマーケットにVaultを出品した際に多くの出品アイテムの中から自分のVaultを差別化することができます。
独自のNFTマーケット
まだリリースはされていませんがNFTとNFTを交換できる独自のNFTマーケット「NFT2NFT」が開発されており、NFTコレクターの注目、期待を集めています。
複数のブロックチェーンネットワークで展開されることになる独自のNFTマーケットは対象となるネットワークのウォレットで保有しているNFTならネットワークの垣根を越えて自由に取引することが可能です。
またマーケットプレイスではクリエイターや作品をフォローする機能や作品にタグをつける機能が用意される予定です。
それらの機能により、多くのNFTアートの中からユーザーが自分の興味のあるクリエイターや作品を見つけやすくなります。
その他にはユーザーが自分の好きなアーティストや欲しい作品をリストにして提示する機能が用意される予定です。
それにより他のユーザーも取引をする際に相手の希望を簡単に理解することができ、よりスムーズに取引をおこなうことが可能になります。
なお、NFTとNFTの交換取引が特徴となるマーケットですが、イーサリアムブロックチェーンのトークンを使って従来の購入形式での取引も可能です。
COVALの将来性、今後の価格の予想
ここまでの特徴で説明したように、ブロックチェーンの相互運用性の架け橋となることができ、手数料面でもメリットの大きいCOVALの評判は良く、今後、価格が上がって来るという予想も多くあります。
ビットコインをはじめとする仮想通貨市場は調整と高騰を繰り返しますが、次の高騰の局面では、COVALはATH(過去最高価格)の0.25ドルを超えてくる可能性は十分にあるでしょう。特徴の説明で紹介したような技術面での強みがあるため将来性は高く、仮想通貨市場に占めるシェアのランキングが上がる場合には、0.3ドル、0.35ドルといったところは現実的な数字であり、知名度も高くなった場合には、それを大きく上回る価格となるかもしれません。
今後、海外、国内の更なる取引所上場によっても、価格を上げることが予想できます。現段階では日本国内でもCOVALについて知っている人は非常に少ないのですが、審査の厳しい日本市場に上場するようなことがあれば、国内でも人気となり、ネット上などの口コミでCOVAL購入者が増え、価格が上がることが予測できるのです。
もちろん、COVALが今後いくらになるかは、随時発表されるロードマップなどを公式ページで確認して、自分自身で予測することも大切です。
TNLによるCOVALの将来価格予想
TNL(Tech news leader)のCOVAL(コヴァル)の2022年から2030年の価格予想は下記のようになっています。あくまで参考であり、実際に人気が爆発した場合にはこういった価格ではおさまらない仮想通貨ではないかとは思います。
過去最高価額は0.25ドルになっているため、BTCが過去最高価額を更新した場合には、下記の予想を大きく凌駕し、早期に0.3ドルくらいには達することになると予想する人も多いでしょう。
COVALの価格予想の対象年 | TNLの価格予想 |
2022年 | 0.054ドル |
2023年 | 0.08ドル |
2024年 | 0.12ドル |
2025年 | 0.17ドル |
2026年 | 0.25ドル |
2027年 | 0.35ドル |
2028年 | 0.53ドル |
2029年 | 0.78ドル |
2030年 | 1.12ドル |
COVALはどこで買えるの?
COVALは日本の暗号資産取引所に上場していないので買い方がわからないという人もいるかもしれません。実は買い方は難しくなく、以下の手順で行います。仮想通貨投資で大きく儲ける人は、国内取引所未上場のコインへの投資を早めに行っている人が多いですし、時間はそんなにかからないので、今のうちに動いておきましょう。
特に、COVALのような将来性の感じられる仮想通貨は、知名度が上がる前に手に入れたいものです。
- コインチェックなどの国内取引所に口座開設する
- Coinbase、Uniswapなどの海外取引所の口座を開設する
- 国内取引所でBTC、ETHなどを購入して海外取引所に送金する(ここは数分もあればできる作業です)
- 海外取引所でBTCやETHでFLOWを購入する
Circuits of Valueのまとめ
Circuits of Value(COVAL)はイーサリアムのトークンでありながら、特殊なNFTであるEmblem Vaultをさまざまなブロックチェーンで作成することができます。
デジタル容器の役割を果たすEmblem Vaultを理解するうえで5つのポイントを紹介しました。
- Emblem Vaultの作成と中身の取り出し方
- 複数の仮想通貨をまとめて送金
- 手数料の安いチェーンを選択できる
- URLの埋め込みが可能
- 独自のNFTマーケット(リリース予定)
すでにOpenSeaでは多くのEmblem Vaultが取引されていますが独自のNFTマーケットがリリースされれば、より多くの取引がおこなわれることが予想されます。
今後の予定としてCOVALのステーキングシステムの構築も計画されており、これからのCOVALのエコシステムの発展に期待が持てるのではないでしょうか。ステーキングができるとなると人気がでやすく、今後に価格が伸びることも期待できるのです。
そうなると今後のCOVALの価格の値上がりも期待できるでしょう。おすすめの草コインの1つであることは間違いないでしょう。