「草コイン」というワードを聞いたことはございますでしょうか?草コインは、仮想通貨の銘柄の中でも時価総額が低い銘柄のことを指しています。知名度は人気もまだそこそこではない銘柄ということになりますね。
草コインの価格は伸びにくいため、投資対象としては難しい面もありますが、何かのきっかけで高騰すれば大きな利益を得られる可能性があります。少ない資金でも、宝くじに当たったような財産を築けるチャンスがあるため、草コインに投資する人は多いのです。
ただし、すべての草コインが伸びるとは限らないため、よく学び、慎重に買うことが大事になってきます。
今回は、そんな草コインについて詳しく解説していきます。その中で、2023年におすすめできる草コインの銘柄もお伝えいたします。
なお、草コインを買いたい場合には、いくつかの取引所の口座を保有した方が良いのですが、やはり国内で取り扱い銘柄数が多い大手取引所というとコインチェックですので、こちらの口座は最初に保有しておいた方が良いでしょう。
草コインとは
「草コイン」は数ある仮想通貨のなかでも、時価総額が低いものを指す言葉です。
ビットコインやイーサリアムは仮想通貨投資の経験がない人でも耳にしたことがあるかもしれませんが、草コインについて知名度も低いため、一般には知られていないものが多いです。
草コインは他の主要な仮想通貨に比べると投機性がとても高く、リスクとしてボラティリティが大きい、かつ価格が下がり続けたり急に大きく上昇したりする傾向が見られます。
草コインはどれも価格が低いため、少ない資金で大量に保有できます。そのため、もし価格が大きく上昇すれば大きな利益が得られることになります。
草コインには過去に1万倍を超えて上昇した通貨もありますので、魅力も大きいといえます。
ただし、草コインへの投資はメインとしておこなうのではなく、余剰資金でおこなうようにしましょう。投資法としては、メインの投資先ではなく、投資金額を抑えて運用するのがおすすめです。
草コインに大きな金額を投資するのはリスクが高いということを考慮しておく必要があります。仮想通貨に精通している人でもどの草コインが上昇するか当てるのは極めて難しく、基本はいくつかの草コインに分散投資しておくのがいいでしょう。
草コインの特徴
草コインは価格変動が激しいのが特徴です。そのため、株や投資信託などの投資手法と比べるとハイリスクハイリターンといえます。
草コインは急激な価格高騰により大きな利益を得られる可能性がありますが、その一方で一気に価値が下がる可能性もあります。
仮想通貨は元々変動が激しいところがありますが、草コイン投資の場合は特に、ハイリスクハイリターンです。
草コインの値動きを日々追うような投資をしていると、精神的な負担が大きくなってしまいます。草コインの投資を続けていくためには多少の価格変動に動じない経済的余裕と精神的余裕が必要です。
仮想通貨投資はギャンブルではありませんから、他の投資と同じくしっかり情報収集しましょう。仮想通貨の代表格である、ビットコインやイーサリアムは流通量が多いため、質の高い情報がたくさんあります。
しかし、草コインの場合は主流な仮想通貨と比べて流通量も情報も少ないため、少ない情報のなかから誤った情報に惑わされることなく、正しい情報を的確に見極める力がなければ大損害となります。日々、草コインについての正しい情報を収集できる力を鍛えていきましょう。
草コインは値動きが激しいため、一発で大きな利益を得られる可能性がありつつも、安定した利益を得るのは困難な投資です。草コイン一本の投資は避けて、株や投資信託などの歴史ある投資手法をメインとして、草コインはサブの投資として運用した方がよいでしょう。
過去の事例1:XPの価格上昇
草コインの一つ、XPという銘柄は様々なイベントを達成したときに配布される目的で開発されました。
XPは日本人のコミュニティで支持を得て、2018年1月の仮想通貨高騰と動きを同じにして大きく上昇しました。やはり、コミュニティの支持が強いコインは上昇局面では信じられないような暴騰をすることがあります。
2017年1月と比べると、2018年1月のXP価格は約11万倍まで高騰しましたが、そのまま上昇し続けることなく、その後は失速して価格は下落してしまいました。現在ではXPの話はそんなに聞かなくなってはいますが、そこまで暴騰して投資家に多くの利益をもたらしたので、次のXPを探して草コイン投資をする人が増えたのでした。
過去の事例2:SANDの価格上昇
The Sandbox(SAND)というとメタバース銘柄の中でも1位、2位を争う時価総額の大きな銘柄ですが、以前は草コインでした。
2020年の12月時点では、0.04ドルから0.05ドル程度の価格でした。時価総額も小さく、まさに草コインの1つであり、SANDを知らない投資家も多かったのです。
ところが、2021年の前半に価格を切り上げていき、一度調整はしたものの、メタバース銘柄としての人気も加わって、2021年11月には8.4ドルにまで到達します。実に1年もかからずに200倍に高騰したのですから、当初から持っていた人は驚くような利益を獲得したことになります。
過去の事例3:SHIBA INU(SHIB)の価格上昇
SHIBA INUは世界的に有名な企業家のイーロン・マスク氏のツイートが引き金となり、個人投資家だけでなく多額の資金を持つ大口投資家も参入してきました。イーロン・マスクのつぶやきによって価格が大きく左右される銘柄の一つでもあります。
そのため、2021年1月と比べて2021年10月にはSHIBA INUの価格が約50万倍にまで上昇しました。
ただし現時点でSHIBA INUを取り扱っている日本国内の仮想通貨取引所はありませんので、国内取引所以外の国外取引所でも口座開設を行って、そこに送金して購入する必要があります。
BINANCE(バイナンス)などで取り扱いがあります。
草コインの場合、日本国内で取り扱っていないものはまだまだ多く、海外の取引所では売買できるものの、海外取引所は詐欺やハッキングのリスクがあるため、利用する場合は注意しましょう。
草コインを購入するメリット・デメリット
草コインを購入する際はメリットとデメリットを理解しておく必要があります。
ここでは草コインのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
草コインを購入するメリット
ここからは草コインのメリットについて解説します。
大きなリターンを得られる可能性がある
草コインの最大のメリットは大きなリターンを得られる可能性があるということです。
草コインは購入直後の市場価値、認知ともにとても低いのが基本です。草コインを買っても最初はほとんど価値がない状態といえます。
しかし、元々の価値が低い分、高騰するときの上がり幅はとても大きくなります。
ビットコインやイーサリアムは流通量が多いため、ある程度の価値が定まっていますが、草コインはそうではないため、人気の仮想通貨ではあり得ないほど価格が上がることもあります。価値が何千倍、何万倍にもなる可能性を秘めているのです。実際に今ではメタバース分野で有名なSANDという仮想通貨を草コインと言われていた時期から保有していた投資家は、凄まじい利益を得たでしょう。10倍や20倍程度になることはざらですので、チャンスも大きいと言えるでしょう。
草コインは仮想通貨で大きく稼ぎたい人に向いている通貨といえます。
草コインは価格が低いため、投資にかけられる金額が低くても大きな利益を得やすく、仮想通貨投資初心者で大きな金額を投資することに抵抗がある人はまず、草コインを低額で買ってみてもいいかもしれません。
分散投資がしやすい
草コインの2つめのメリットとしては分散投資がしやすいことです。
分散投資とは、自分の資金を一点に集中させずに、多くの銘柄に分散させることでリスクを減らす投資方法です。
草コインでの分散投資の場合、低額で多種類の草コインを買い、どれか一つでも大きく価格が上昇すれば利益を得られますので、草コインは分散投資に向いています。
草コインは必ずしもどれか上がるとは限りませんが、低額で投資したものが大きく上がるという希望が持てるのが良いところです。
草コインを購入するデメリット
草コインのデメリットは認知度が圧倒的に低いところです。
草コインはその価値がゼロになることも珍しくなく、自分が購入する草コインが伸びていく可能性があるのか、逆に実用性がない無価値なものではないのか、正しく見極める力が必要です。
価格が大きく跳ね上がる草コインに注目が集まりがちですが、実は草コインのなかで大きく価格高騰する銘柄は非常に少なく、草コインで安定して利益を得るのはかなり難しくなっています。
そのため、価格チャートを頻繁に見ているともどかしくなる、精神的につらくなるような時期も長いので、精神的な余裕がある状態で投資することが望ましいといえます。
また、草コインは取り扱っている仮想通貨取引所が限られますので、自分が投資したい銘柄はどこの取引所で扱っているか調べたうえで口座開設しましょう。
草コインの場合、日本の取引所では取り扱われていない銘柄も数多く存在します。どうしても自分が選んだ草コインがいいとなれば、海外の仮想通貨取引所で口座開設するしかありません。
その場合はコインチェックの口座開設をお勧めします。
おすすめの草コイン 7選
草コインの銘柄数は非常に多いので、草コインのなかでも特におすすめの銘柄を7つ紹介します。
エンジンコイン(ENJ)
エンジンコインは2009年頃に運営開始、オンラインゲームのプラットフォームでオンラインゲーム内の売買で使えるコインとして誕生しました。
オンラインゲームでの売買は通常、同じオンラインゲーム内でおこなわれますが、エンジンコインを用いることで異なるゲームでも売買が可能になります。
エンジンコインは「ERC-1155」という規格でつくられたトークンで、特徴として複数のトークンをまとめて管理でき、かつ唯一無二のトークンをつくり出せます。
世界的な巨大IT企業「マイクロソフト」とも協業したことがあり、技術者向けの報酬システムにブロックチェーン技術が採用させ、エンジンコインの価格が約2倍になりました。
エンジンコインは2021年1月にコインチェックに上場し、価格が約1.5倍となり、2021年11月には最高価格となる暴騰を記録、コインチェック上場からたった1ヶ月強で6倍以上に高騰しました。
2023年1月現在のENJの価格は32.82円程度となっています。
Symbol(XYM)
ハーベスティング(収穫の意味)で稼ぐことができるSymbol(XYM)も、今後大きく価格が上がる可能性のあるコインです。実際に既にハーベスとして稼いでいる方は多くいます。時価総額もまだまだ小さいので、大きな利益を上げるチャンスがある銘柄でしょう。
パブリックチェーンとプライベートチェーンの両方の性質を持つハイブリッドチェーンという技術面でも話題を集めています。
又、コミュニティの強い草コインは急騰することが多くあるのですが、元々ネム(NEM/XEM)の支持層、支持コミュニティがそのままXYMを支持している傾向があり、熱狂的なファンが多い仮想通貨であると言えます。
国内取引所にも徐々に上場しており、GMOコインやビットバンクで購入可能です。
2023年1月現在はXYMの価格は4.06円程度となっております。
アイオーエスティー(IOST)
アイオーエスティーはクレジットカードのような高性能な処理能力をもつ仮想通貨として誕生しました。
スマートコントラクトを利用したブロックチェーン技術が特徴で、一般的に広く使われているJavaScriptを採用しており、技術的な参入障壁を低くしています。
過去には10倍以上価格高騰したこともありますが、その後は落ち着いています。
日本の仮想通貨取引所には2020年9月にコインチェックに上場しました。
2021年1月に価格上昇を記録し、2月もさらに価格は上昇、4月は一時10円に迫る勢いがありました。その後は調整局面を経ましたが、2021年9月に急激な価格上昇があり、一時9円まで上昇するも、2023年1月現在は約0.9円程度に落ち着いています。
今後はコインチェック以外の日本の仮想通貨取引所で上場される可能性が高く、価格上昇が期待できる銘柄です。
ベーシックアテンショントークン(BAT)
ベーシックアテンショントークンはWebブラウザ『brave』で利用されるトークンとして誕生しました。
braveは広告をブロックするブラウザで、ユーザーがbraveをダウンロードし、広告を閲覧するとベーシックアテンショントークンを報酬として得られる仕組みです。ネットサーフィンをすると報酬がもらえるというこれまでにない仕組みとなっているため、登場した時には非常に話題となりましたし、徐々に人気も上がってきている仮想通貨銘柄です。
braveは広告を読み込まないため速度が速く、主要なブラウザと比べて読み込む速度が3倍ほど速くなっていますので快適にネットサーフィンができます。
その速さから快適にインターネットができる、今、最も早いブラウザとして認知が広がっています。
普通のブラウザの場合、Cookieなどのデータを保存するため、使い続けると重くなることがありますが、braveはそういったデータ保存をしないため、重くなる心配がありません。
Braveのユーザーが増えることで、ベーシックアテンショントークンが使える場面が広がっていきますので、価格が上昇する可能性があります。
2021年4月に最高値をつけて一時は160円台まで上昇しましたが、その後は調整が入っており、2023年1月現在では23.5円程度で価格推移しています。ブラウザの普及と共に今後再び上がる可能性も高いでしょう。
MyNeighborAlice(ALICE)
ALICEは上記のコインよりも更に時価総額が少ない草コインです。認知度も低いのですが、メタバース銘柄であり徐々に提携も進めているので、今後どこかで有名企業がALICEへ投資したり、提携する可能性も大いにありますし、ゲームの人気が高まった場合に爆発的な上昇がありうる銘柄です。
2023年1月現在は145円あたりを推移していますが、今後ゲームの人気が出て、口コミやネット上で評判となった場合には、こういったコインは手が付けられないような上昇を見せる可能性があるでしょう。
まだまだこっそり投資してる人が多い銘柄と言えます。
BINANCE(バイナンス)などの海外口座で購入できますが、まずは日本のコインチェックなどの取引所で口座開設して、そこから海外口座に送金して購入しましょう。やはり、国内上場する前に、海外口座も開設するという手間を惜しまずに早期に投資している人が巨大な利益を得るのか草コイン市場なのです。大きな富を得る人は、こういった手間を惜しまずにすぐに行動する人でもあるのです。
DEAP coin(DEP)
DEA社が開発するPlayMiningが徐々に人気を高める中、知名度がまだまだ低いDEAP coin(ディープコイン)も人気と共に大きく価格が上がる可能性があります。
開発者が既に法人の株式上場の経験などを有しているため、この点でも信頼性が高いコインだと言えます。
上場審査が非常に厳しい日本の暗号資産取引所にも2022年1月に上場し、現在はBIT POINTという国内取引所で購入が可能です。今後はメタバースにも進出する予定なので、楽しみな銘柄だと言えるでしょう。
2023年1月現在の価格は、0.35円程度で時価総額も小さいですが、今後のロードマップがしっかりしてるので期待したいですね。ファイナルファンタジーのキャラクターデザイナーの天野喜孝氏のNFTなど、有名なクリエイターが次々に参入しているため、どこかで一気に人気が爆発する可能性があります。
Circuits of Value(COVAL)
Circuits of Value(COVAL/コヴァル)は、いくつもの仮想通貨(暗号資産)やNFTをまとめて収納することができるという機能を持つEmblem Valultを作成するために必要となるトークンです。
その有用性から、知る人ぞ知る仮想通貨となっていて、草コインの中でも期待を持てる銘柄の1つです。
複数の仮想通貨をまとめて送金できるために手間が省けますし、手数料も低く抑えられます。
8歳時点でプログラミングコードを書いていたというShannon Code氏が中心になって開発しているのがCOVALです。時価総額がまだ大きくないにも関わらず、期待値の高さからコインベースにも上場しています。
草コインの中でもおすすめ度の高い銘柄です。
まとめ
草コインへの投資はどれが投資に適しているか見極めましょう。
仮想通貨のなかには詐欺目的でつくられたものもあり、認知度が低い草コインはその可能性が高くなっています。
詐欺目的の銘柄にひっかかって損をしないように注意してください。
草コインの信用度を調べるには、開発者の情報と銘柄の進捗状況を調べるとよいでしょう。
どんな人がつくったコインなのか、通貨をさらに発展させていくためにどういった取り組みがなされているかは、そのコインが問題ないかどうかの参考にできます。特に開発者の過去の実績が大きい場合には期待して良いでしょう。例えば、過去にIT関連企業を立ち上げて成功したり、株式会社を上場させているような実績があるような場合は、技術力と良い人脈を保有していると考えられるので、仮想通貨(暗号資産)の開発やマーケティングでも強みを持っていると推測できます。
また、仮想通貨では通貨ごとにコミュニティが存在し、日々情報交換がされています。
活動が活発なコミュニティでは開発者が開発状況の進捗を発信していたり、ユーザーからの質問に答えることもあります。
意見交換が多いコミュニティは信頼でき、今後の発展が期待できます。
逆にコミュニティが盛り上がってないなら注意しましょう。
どのような目的でつくられたコインか調べることも大切です。
仮想通貨はつくられた目的が必ず記されています。その目的が時代にあったものか、将来性や目的に実現性があるのか見極めましょう。
草コインは仮想通貨のなかでも大きく伸びやすい面がありますが、それでも他の仮想通貨より優れたところがないと埋もれてしまい、伸びることはありません。
草コインは日本の仮想通貨取引所で扱っているなら、できるだけ日本の仮想通貨取引所で取引することが安全です。
日本の仮想通貨取引所では取り扱っていない、でもどうしてもその草コインを買いたいというものがあるなら、海外の仮想通貨取引所を使うしかありません。
海外の仮想通貨取引所を使うなら、詐欺にだまされないように気をつけましょう。安全面への不安や言葉の壁などハードルは高いですが、取り扱っている銘柄は多いので、選択肢は増えます。
草コインはリスクを許容できれば、大きく上がる可能性がある、夢のある仮想通貨です。
正しい知識を身につけたうえで、草コイン投資にチャレンジしてみてください。