Zilliqa(ZIL/ジリカ)は2017年に誕生したアルトコインの銘柄のひとつです。
多くの仮想通貨の課題となっている、スケーラビリティ問題を解決できる仮想通貨として期待されています。
今回はZilliqaとは何か、Zilliqaの歴史、Zilliqaの特徴、将来性と今後の価格の予想について詳しく解説します。
Zilliqa(ZIL)とは?
Zilliqaは2017年3月、シンガポール国立大学の学者が開発した仮想通貨です。
CEOのXinshu Dong氏はシンガポール国立大学のコンピュータサイエンス学で博士号を取得しており、ブロックチェーンやセキュリティ技術についての専門性を持っています。
プロジェクトアドバイザーのPrateek Saxena氏はシンガポール国立大学のコンピュータサイエンス学科で助教授を勤めており、マサチューセッツ工科大学の「Top10 Innovators under 35」のアジア部門で特別賞を獲得しました。
Zilliqaはイーサリアムをベースとして開発されており、ERC20に準拠したトークンとしてつくられています。
Zilliqaを活用したNFTマーケットプレイス「ZILSTARS」もリリースされており、NFT市場が盛り上がっていることもあり、Zilliqaの注目度はさらに増しています。
ZILSTARSはスポーツ関連のNFTマーケットプレイスで、有名サッカー選手のNFTなどが販売されています。ZILSTARSのNFT販売はさまざまな特典が付いており、価格は少し高めなものの、今後伸びていくことが期待されています。
Zilliqaの時価総額ランキングは一時、24位という高い順位を記録したことがあります。
その要因として、ブロックチェーンでのシャーディング技術やデータフロースマートコントラクト、PBFTなどによって高速で処理できることやセキュリティが高いことが期待されたからといえます。
Zilliqaは取引を承認するトランザクションの処理速度がとても速いという特徴があり、仮想通貨業界の大きな課題「スケーラビリティ問題」を解決できる手段として、Zilliqaはより重要視されていくことでしょう。
2022年12月現在、Zilliqaは日本国内の仮想通貨取引所で取り扱われていないため、Zilliqaを購入するにはまず、国内の仮想通貨取引所でビットコインなどの仮想通貨を購入し、Zilliqaを取り扱っている海外の仮想通貨取引所に送金する必要があります。大手のマネックスグループが運営しているコインチェックですと、送金も簡単に行うことができるますし、初心者でも使いやすいのでおすすめできます。
海外の仮想通貨取引所で送金した仮想通貨とZilliqaを交換するというかたちになりますが、海外の仮想通貨取引所は日本の金融庁の認可を受けていません。
海外の仮想通貨取引所でアカウントをつくる際はセキュリティのしっかりした、安心安全な仮想通貨取引所を選びましょう。
なお、Zilliqa(ZIL)のホームページではdAppsやZILのステーキングについても説明されてますので、時間があれば見てみましょう。
シャーディング技術
Zilliqaはブロックチェーンに「シャーディング」と呼ばれる承認システムを導入しています。
シャーディングとはネットワークをいくつかのシャード(グループ)に分けることにより、ノードがネットワークのすべてのトランザクションではなく、一部のトランザクションだけを処理できる仕組みです。
それぞれのシャードは独自のブロックチェーンとして機能し、割り当てられたノードはデータを保存してトランザクションを処理、「マイクロブロック」というシャードチェーンに対して新しいブロックが追加できるようになります。
Zilliqaはシャーディング技術を採用していることで、高いスケーラビリティを実現し、ビットコインなどの従来のブロックチェーンよりも速く、トランザクションを生成できるのです。
ビットコインの処理件数は1秒あたり5件程度なのに対し、Zilliqaは1秒あたり約2,800件と圧倒しています。
従来のブロックチェーンはスケーラビリティ問題によりネットワークが混雑して処理に時間がかかり、手数料が高騰しています。
Zilliqaの場合はシャーディング技術を採用していますから、ネットワークが混雑しても高速に処理でき、手数料を低く抑えられるのです。
スマートコントラクト
Zilliqaには「データフロースマートコントラクト」というスマートコントラクトが実装されています。
データフロースマートコントラクトは、従来のブロックチェーンを上回る技術です。
スマートコントラクトは並列処理が可能なので、高速で処理ができ、ユーザーはタイムラグをほとんど感じることなく取引ができます。
ZIP-11
Zilliqaは独自のトークンとしてZILトークンを発行しています。
ZILトークンはステーキングができ、ユーザーはZilliqaプロジェクトにZILを預けると報酬が得られます。
このステーキングのシステムはアップデートされる予定で、アップデート後のZIP-11ではステーキングサービスの報酬が年率が最大7%と、非常に高いのが特徴です。
Zilliqa(ZIL)の買い方
Zilliqa(ZIL)は日本国内に上場していないため、海外の取引所に送金して購入する必要があります。ただ、その買い方は難しくないですし、海外取引所の口座を持っていることで、仮想通貨で儲けるチャンスも一気に広がるので、日本国内の取引所で開設した後に海外取引所でも口座開設をしましょう。
Zilliqa(ZIL)の取り扱いがある主要な取引所は下記となります。
・Binance
・KuCoin
・Bithumb
・Gate.io
・Bybit
・Bitfinex
続いて、購入の手順は以下の通りとなります。
1.日本国内の取引所で口座開設する(コインチェックがおすすめ)
2.上記の口座に銀行等から振込みする
3.海外口座を作成する(Binanceはおすすめ)
4.国内口座でBTCを購入して海外口座に送金する(この作業は簡単です)
5.海外口座でZILを購入する
日本国内では、コインチェックですと、送金は簡単ですし、NFTマーケットプレイスを有しているために仮想通貨売買以外でもチャンスが生まれたりするので、おすすめしております。
海外取引所ですと、やはり取引量が圧倒的に多くて、取り扱い銘柄数もおおいBinanceはおすすめできます。
本日のZilliqa(ZIL)の時価総額や価格、市場占有率【2023年2月28日時点】
ZILの最新の時価総額や価格の情報は以下となります。
仮想通貨(暗号資産)名称 | Zilliqa |
---|---|
単位(ティッカーシンボル) | ZIL |
価格(2023年2月28日時点 以下項目も同じ) | 3.87350069円(0.031812ドル) |
時価総額 | 61,463,544,729円 |
時価総額占有率(仮想通貨の総時価総額に占めるZILの割合) | 0.0474% |
時価総額ランキング | 85位 |
上場以来の最高価額(ATH) | 0.2563ドル |
市場流通量(循環している供給量) | 15,867,699,447ZIL |
Zilliqa(ZIL)の歴史
Zilliqaがこれまでどのような歴史をたどってきたのか、詳しく解説します。
価格上昇
Zilliqaは2018年の4月から5月にかけて、価格が急騰しました。この1ヶ月でZilliqaの価格は約490%も上昇しています。
Zilliqaの価格が急上昇した背景には、仮想通貨取引所への上場やテストネットの影響があります。
Zilliqaはテストネットのリリースにより、Zilliqaのシステムに対する信憑性が高まったため、ニーズが増加しました。
さらに2018年3月から6月にかけて、世界最大級の仮想通貨取引所「Binance」や「OKEx」など、複数の仮想通貨取引所に上場したことにより、世界中から注目が集まったことが価格上昇に影響しています。
停滞期
2019年から2020年の上旬まで、Zilliqaは注目するような価格の変化は起きませんでした。
2018年5月にかけての価格の急上昇後、2019年から2020年上旬にかけて、Zilliqaの価格はしばらく停滞しました。
理由としては2018年の価格急上昇後にZilliqaの人気が一段落したためと考えられます。
価格が再度動き出すのは、2020年後半からになります。
価格再上昇
Zilliqaは2020年の後半から再び上昇を始めます。
このときの価格上昇は、DeFi関連銘柄の人気が大きく上がったことが影響していると考えられます。
ZilliqaはdAppsなどアプリ開発ができるブロックチェーンプラットフォームを提供しているため、dAppsの人気上昇に影響を受けたZilliqaの価格が上昇しました。
Zilliqa(ZIL)の特徴は?詳しく解説
Zilliqaにはどのような特徴があるのか、詳しく解説します。
スケーラビリティ問題の解決
Zilliqaにはシャーディング技術が実装されており、シャーディングによりブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決しています。
シャーディングはトランザクション処理の負荷を分担させることにより、Zilliqaを起点として複数のブロックチェーンで並列に処理ができます。
シャーディングはスケーラビリティ問題が大きな課題となっているイーサリアムでも今後、実装される予定です。
イーサリアムに実装される予定があるということは、Zilliqaのトランザクション処理がいかに優れているかを証明しています。
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは、ネットワーク上のすべてのノードがマイニングをおこなうため、とても効率が悪くなり速度が低下します。
シャーディングは従来のブロックチェーンの欠点を解消するための技術として、注目度はますます上がっていくことでしょう。
スマートコントラクト実装
Zilliqaには従来のブロックチェーンよりも優れた特性をもつ「データフロースマートコントラクト」が実装されています。
従来の技術との違いは並列処理があることです。
データフロースマートコントラクトは並列処理をおこなえる機能があるため、高速で処理ができ、ユーザーが時間差をほぼ感じることのない取引を実現しています。
Zilliqaのブロックチェーン上で開発される「dApps」なども高速処理が可能なため、Zilliqaはこれから数多くのdApps開発プラットフォームになる可能性があります。
PBFT
Zilliqaは「PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)」という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
PBFTが従来のパブリックチェーンと大きく違うところは、PBFTをコンセンサスメカニズムに適用した場合、トランザクション承認に必要なノードの一部が故障していたり、不正を働いていたりした場合でも、トランザクションを実行することが可能なところです。
PoWを採用するビットコインなどで特に課題となっている51%攻撃についても、解決する手段として期待されています。
Zilliqaには独自言語のScillaでスマートコントラクトが実装されていますので、より安全性が高いところも注目すべき点です。
分散型ネットワークでは合意形成が必要な場合、不正な情報や信頼度が低い情報が紛れ込んでいると、ネットワーク全体としての合意形成ができない可能性があります。
PBFTは従来の仮想通貨がもつ課題を解決できるものとして、ますます注目されることでしょう。
これらの特徴に、Zilliqa(ZIL)の特徴を感じられた場合には、コインチェックで口座開設して、そこから送金してZILを購入してみましょう。
Zilliqa(ZIL)の将来性と今後の価格の予想
Zilliqa(ジリカ/ZIL)の将来性や今後の価格の予想・見通しについて解説いたします。2022年12月の月初のZILの価格は0.023ドル程度で、過去最高価格(ATH)は0.256ドルです。
しかし、ここから説明するいくつかの条件を満たすと、過去最高価額を超えて、0.3ドル、0.5ドルとなるでしょうし、仮想通貨市場全体の上昇トレンドに乗れば1ドルも超えてくる可能性があるでしょう。
技術面への注目度の上昇
Zilliqa(ZIL)はトランザクション処理が高速であるという技術面の特徴を持っており、仮想通貨が抱えるスケーラビリティ問題の克服が期待されています。
仮想通貨利用者が増加していくと、自然とスケーラビリティ問題が喫緊の課題となってくるので、Zilliqaに注目が集まるかもしれません。そして、大きなニュースとして取り上げられた場合には、Zilliqaへ投資する人が増加し、価格も上がることが想定されます。
データフロースマートコントラクトも実装されているので、取引の並列処理が可能ですので、Zilliqaで開発されたdAppsの場合、トランザクションを高速処理できることになり、この点でも人気が高まる可能性があり、ダイレクトにZilliqa(ZIL)の価格上昇につながるでしょう。
新規取引所への上場
暗号資産取引所(仮想通貨取引所)に新たに上場することになれば、購入できる人が増加しますし、ニュースとしても取り上げられるので、価格の上昇が期待されます。
2022年12月現在は、まだ日本国内の暗号資産取引所には未上場ですが、時価総額も大きくなってきているので、今後の上場が期待されます。審査が厳しい日本の取引所に上場するとなると、価格は上がると予想されます。
仮想通貨全体の上昇トレンド
仮想通貨全体への投資資金の増加も重要なポイントです。
特に、ビットコイン(BTC)の価格の変動の影響はどのアルトコインも受けますので、Zilliqa(ZIL)も例外ではありません。
ビットコインの価格は現在は調整中ですが、過去の例を見ても、再び過去最高価額まで上がってくる可能性が高いので、2022年12月現在の割安の内にZilliqa(ZIL)などのコインに投資するというのは良い方法と言えるでしょう。
ビットコインの価格が上がると、仮想通貨全体のチャートが上昇トレンドになる可能性があり、その局面では、10倍以上になる銘柄も少なくないのです。これが仮想通貨投資の醍醐味とさえいえるかもしれません。
なお、Zilliqa(ZIL)に期待して購入する場合は、日本の取引所から海外に送金する必要があるので、送金が簡単でアプリの評判も良いコインチェックをおすすめしております。
Zilliqa(ZIL)のまとめ
ここまでZilliqaとは何か、Zilliqaの歴史、Zilliqaの特徴について詳しく解説してきました。
Zilliqaがもつ特徴により、多くの仮想通貨が抱えるスケーラビリティ問題がより深刻化した場合、Zilliqaの注目度はさらに大きくなることが予想されます。
仮想通貨の価格はどれも乱高下が激しく、ニュースになることは増えてきたものの、仮想通貨に興味がない人にとってはまだまだ遠い存在です。
しかしWeb3やメタバース、NFTなど、仮想現実への注目度が高まれば、今後は現在よりも仮想通貨やブロックチェーンを利用する人が増えていくでしょうから、トランザクションの母数が大きく増えることが予想できます。
Zilliqaはトランザクション処理が非常に速いため、仮想通貨への参入者が増えてくると注目度が増すことは十分に考えられます。
また、Zilliqaは数多くのdAppsの開発プラットフォームになる可能性があり、NFTやDeFiなどのアプリサービスを中心として、dAppsに対する需要がさらに高まって、利用者も増加していくことでしょう。
Zilliqaには従来のスマートコントラクトよりも優れた機能をもつデータフロースマートコントラクトが実装されています。
データフロースマートコントラクトの特徴として、取引の並列処理がありますから、Zilliqaで開発されたdAppsの場合、トランザクションを高速処理することもできます。
Zilliqaが日本国内での注目度が低い理由は、日本国内の仮想通貨取引所に上場していないからです。
海外では評価されている仮想通貨はたくさんありますが、多くの日本人が英語による壁を嫌がり、海外の仮想通貨ニュースに触れない傾向にあります。
しかしZilliqaがもし今後、日本国内の仮想通貨取引所に上場すれば、Zilliqaの優れた特徴を知る人が増えて、Zilliqaの購入は増えることでしょう。
Zilliqaの注目度が高まれば、Zilliqaの価格自体にも影響を与えるのは間違いありません。
Zilliqaがまた新しい仮想通貨取引所に上場することがあれば、さらなる価格変動が起こることは十分に考えられます。
日本国内でのZilliqaへの注目度は低いものの、Zilliqaに注目しているメディアなどは当然ありますから、そこから情報をとることも可能です。
さらに伸びてくるであろうZilliqaに今から注目し、日本で発信されている情報はもちろんのこと、海外で発信されている情報にも触れつつ、チャンスが逃さないよう、今のうちからZilliqaに注目していきましょう。