Filecoin(FIL)の特徴、将来性について詳しく解説【リアルタイムチャート】

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【FIL/USD】リアルタイムチャート

Filecoin(FIL/ファイルコイン)は2014年にプロジェクトが始まった、分散型ストレージネットワークの仮想通貨です。

2020年に正式リリースされ、仮想通貨投資家から早い段階で高い関心を集めています。

この記事ではFilecoinの特徴や今後の将来性や価格の予想について詳しく解説しています。ぜひ最後までお読みください。

目次

Filecoin(FIL)とは?

Filecoin(FIL/ファイルコイン)のクラウドのデータ保存のイメージ画像

Filecoinは人々の一番大切な情報を保存するという目的で開発された、分散型のストレージシステムです。

現代のIT社会においてストレージの問題を解決することが非常に重要となっているという背景もあり、Filecoinへの注目は高まっています。

従来のデータ保存の方法は、機械本体のハードディスクや外付けの記憶装置に保存するのが一般的で、それを紛失したり、データ抹消してしまうと危機的な状況となってしまうというデメリットがありました。

2010年代に入るとデータの保存をクラウド化する方向に進み、GooleDriveやDropBox、OneDriveやiCloudなどのストレージサービスを利用する個人や企業が増えています。特に企業の事務関連データについては、次々にクラウドに移行しています。

データ保存のクラウド化により、異なるデバイスでのデータ利用や複数でのデータ共有がしやすくなりました。

しかし、ストレージサービスは万能ではありません。

クラウドも物理的に存在しているデータセンターがありますので、そのデータセンターにトラブルが発生してしまうと、データにアクセスできなくなってしまう可能性があるのです。

クラウドはデータを預けているかたちですので、データセンターへの第三者による不正アクセスや情報漏洩、情報改ざんなど、確率は低いものの、発生する可能性はあり得ます。

「Protocol Labs」社はこのようなストレージの課題を解決すべく、「IPFS(InterPlanetary Files System)」という方法を考え出しました。

IPFSはデータを分散化し、P2Pのネットワーク上に保存する仕組みです。

IPFSで保存されたデータを利用者が取り出す場合、分散化されたデータをひとつにまとめてから取り出します。

ローカルのハードディスクに保存するにしろ、クラウドにしろ、物理的なデータ保存が抱えていたリスクを、IPFSは格段に小さくしたといえ、この点にFilecoin(FIL)の強みがあると言えるでしょう。

Filecoinのマイニング

Filecoinのマイニングはビットコインなどのように高スペックなマシンをたくさん用意する必要はありません。

Filecoinのマイナーは、自分がもっているストレージを貸し出すことにより、マイニングをおこなっています。

ただし、Filecoinのマイナーになるには常時、安定してストレージを貸し出さなければならず、もしそれができなくなった場合はペナルティを課される可能性がありますので、ここは注意が必要です。

ビットコイン(BTC)のマイニングほど多額の費用は必要としないというメリットはあるものの、注意点は把握しておいた方がよいでしょう。

Filecoinのストレージ利用

Filecoinのストレージサービスを利用するには、FILの保有が必要です。

保存したいデータを指定してFILを支払うことで、データは分散化されてP2Pネットワーク上に保存されます。

データを取り出す場合は、ファイル保有者だけがもっている秘密鍵により、分散化されたデータが元に戻されて取り出せます。

Filecoin(FIL)の特徴は?詳しく解説

Filecoinの特徴について、詳しく解説します。

分散型ストレージサービスの展開

Filecoinの特徴のひとつが「分散型ストレージサービス」です。

クラウド上にデータを保存する「クラウドストレージサービス」は、現在ではすでに主流となっています。

しかしクラウドストレージサービスは運営する企業がサーバを集中して管理する必要があり、不正アクセスや物理的な障害など、中央集権的にデータが保存されているために不安は常につきまといます。

しかし、Filecoinの場合、ブロックチェーン技術をクラウドストレージサービスに応用して活用していることから、データ保存の分散化に成功しているのです。データを分散して保存することで、秘密性が保たれ、セキュリティを強固にできるというメリットがあるのです。

ストレージサービスを利用する際に使用

Filecoinは通貨として、Filecoinのストレージサービス利用の際に必要となります。

Filecoinのストレージサービスにデータを保存してFilecoinを支払うことで、保存したデータはブロックチェーン技術により、自動的に分散化して安全に保存されるのです。

従来のクラウドストレージサービス利用と同じような作業でデータを保存するだけで、気軽で簡単にデータを分散化して保存できます。

Filecoinが分散化して保存できるストレージサービスとして人気が高まれば、そのストレージサービスを利用するために必要となるFilecoinそのものにも注目が集まり、価格に影響を与える可能性もあるでしょう。

IPFSを採用

Filecoinのデータ保存では「IPFS」というプロトコルが使われています。

IPFSプロトコルは世界中のデバイスから空いているところを見つけ、P2Pの分散ストレージを提供するものです。

ストレージが分散していますので、従来のクラウドストレージサービスのように、サーバやデータセンターを集約する必要がありません。

ひとつのところに集中していないことで、効率性と高いセキュリティを担保しています。

FilecoinはこれからのWeb時代で拡大していくことが期待できる、非常に可能性のある仮想通貨で、投資家に対しても将来性を期待させるでしょう。

本日のFilecoin(FIL)の時価総額や価格、市場占有率【2023年2月28日時点】

FILの最新の時価総額や時価総額ランキング、価格、市場占有率(シェア)の情報は以下となります。

仮想通貨(暗号資産)名称 Filecoin
単位(ティッカーシンボル) FIL
価格(2023年2月28日時点 以下項目も同じ) 819.47円(6.730035ドル)
時価総額 322,501,794,249円
時価総額占有率(仮想通貨の総時価総額に占めるFILの割合) 0.249%
時価総額ランキング 28位
市場流通量(循環している供給量) 393,546,969FIL
2023年2月28日現在

Filecoin(FIL)の歴史

Filecoinのこれまでの歴史について、詳しく解説します。

ICOで多額の資金を調達

Filecoinは2017年、ICO(Initial Coin Offering)をおこないました。

このときのICOの対象は適格機関投資家のみでしたが、280億円以上もの多額の資金調達に成功しています。

このときに参加した投資家は世界最大級のベンチャーキャピタル「セコイア」や「スカイプ」、「コインベース」、ウィンクルボス兄弟など、投資家の間では知らない人がいないようなビッグネームが名を連ねています。

名だたる投資家たちがICOに参加したという事実は、Filecoinの信頼と期待を担保しているといえるでしょう。

Filecoinの可能性

アメリカの電子証券取引所「ナスダック」は2020年12月、「今後ビットコインを超える可能性を持った暗号資産3選」を発表し、そのひとつにFilecoinが選ばれました。

今の仮想通貨はビットコインが圧倒的な取引量を誇っており、次にイーサリアムが続くというかたちになっていますが、ビットコインもイーサリアムも機能面で課題が多く、もっと使いやすい仮想通貨の登場が求められています。

Filecoinがナスダックから次世代の仮想通貨として選ばれたということは、実用性への評価、成長が期待されているという証拠であり、仮想通貨の勢力図を一変させる可能性を秘めているといえるでしょう。

価格推移

Filecoinは2021年1月の上場当初、25ドル程度で取引されていましたが、2021年3月に価格が急上昇し、一時約190ドルとなりました。

ただしそれも長くは続かず、2021年7月に約40ドルまで価格を下げています。

その後、2021年9月に価格が再び上昇して約110ドルに達しましたが、2022年12月は約4.38ドル程度で、割安感があると言えます。

Filecoinの価格にはアメリカの投資ファンド「グレイスケール・インベストメンツ」が関わっています。

グレイスケール・インベストメンツは2022年3月17日からFilecoinに対する投資信託の運用をスタートしており、4月1日には2万9550FILもの買い増しをおこなっているのです。

Filecoinの価格は大きく落ちてしまったものの、グレイスケール・インベストメンツなどの投資ファンドの今後の投資状況によっては、再び価格に動きがあるかもしれません。

Filecoin(FIL)の将来性と今後の価格の予想

Filecoinのデータ保存では、前述のように「IPFS」というプロトコルが利用されており、ストレージが分散してますので、サーバやデータセンターを集約する必要がありませんので、利便性は非常に高いと言えます。

企業や個人からの需要が大きく伸びると予想する人も多く、需要の高まりを考えると将来性は高く評価できるでしょう。

仮想通貨(暗号資産)としてのFilecoin(FIL)の今後の価格に関しては、下記の要素が重要となります。

  • 仮想通貨の時価総額全体の増加
  • 技術開発と普及によるFilecoin(FIL)への需要の増加
  • 新規取引所への上場

上記の内、技術開発や普及に関しては、評価が高いFilecoin(FIL)については問題ないかなと予想します。更に仮想通貨のマーケットへの投資が増加した場合には、現在価格を超えて過去最高価額を超えることも考えられるでしょう。特に、ビットコインの半減期の前後には価格が伸びている可能性が大きくなるという予想が多いですね。

仮想通貨の銘柄は数多くありますが、その中でも技術面の裏打ちがある将来性の高いコインの一つであると言えるでしょう。購入する場合には、国内の暗号資産取引所で口座開設を行い、その後に海外の取引所で購入しましょう。取引手数料無料のコインチェックは大変おすすめできます。

Filecoin(FIL)の今後の課題

Filecoinの特徴など解説してきました。ここからはFilecoinの今後の課題について解説させて頂きます。

マイナーが必要

仮想通貨の安定した運営にはサービスを利用するユーザーの存在が欠かせません。

Filecoinも他の仮想通貨と同様に、多くのマイナーが必要です。

マイナーがマイニングに参加する目的は報酬を得るためであり、仮想通貨は次々と出現してきていますから、もしより多くの報酬が得られるサービスが登場すれば、マイナーがそちらに流れていってしまう可能性があります。

つまり、Filecoinはユーザーのみならずマイナーを引きつけておくために、魅力を発揮し、注目され続けなければならないのです。

競合との差別化

Filecoinのストレージサービスは従来のクラウドストレージサービスと違い、分散化して管理できるという点で差別化できています。

ただし、Filecoinと同じく「ストレージ(Storj/STORJ)」や「シアコイン(Siacoin/SC)」も分散型ストレージサービスですので、Filecoinはこれらが競合相手となります。

現状、分散型ストレージサービスのなかで技術、知名度ともに先行しているのはFilecoinです。

しかし今後はストレージやシアコインが開発を強化してきたり、技術的にさらに優れた分散型ストレージサービスが競合として出てくる可能性は十分に考えられます。

Filecoinが取り組むべきこととしては、利用がしやすいこと、ユーザーにとって適正な価格であること、安全性が確保されていること、そしてユーザーが分散型ストレージサービスならFilecoinを真っ先にあげる状態であり続けることが大事になってくるでしょう。

通信速度の維持と向上

Filecoinのような分散型ストレージサービスの場合、分散化したデータを取り出すためにネットワーク上で断片化されている情報を集めて、元のデータに復元しなければなりません。

そのためにネットワークを使用しますから、一定の水準以上の通信速度が必要です。しかし、断片化しているひとつひとつのデータ量が大きくなってくると、通信に時間がかかってくる可能性があります。

もし通信の遅延が常態化するような事態になってしまえば、ユーザー離れにつながりかねません。

ユーザーがストレスなくFilecoinのストレージサービスを利用できるよう、データ量の大きさに関わらず通信速度を維持し、さらに通信速度を向上させていく必要があるでしょう。

日本の仮想通貨取引所への上場

非常に魅力的なFilecoinですが、日本の仮想通貨取引所にはどこにも上場していません。

そのため、Filecoinを購入するためにはBinanceなどの海外の仮想通貨取引所を利用する必要がありますが、海外の取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、取引で起こることはすべて自己責任になるというリスクがあります。

そのため、できれば日本の仮想通貨取引所で取り扱ってほしいところですが、2022年12月現在、その予定はありませんが、日本での知名度はそれなりにあるので、今後上場の可能性もあるでしょう。

しかし、Filecoinに対してこれまで以上に注目が集まれば、Filecoinを取り扱いたいと考える日本の仮想通貨取引所も出てくる可能性があります。

Filecoinの今後の可能性

Filecoinは分散型ストレージサービスのため、ネットワークの高速化は欠かせませんが、その環境も整いつつあります。

IoTや5Gが主流となってきており、これからますます発展するであろうIT社会にとっても、Filecoinの可能性は非常に高いといえます。現状は従来のクラウドストレージサービスの利用が大半であるため、分散化ストレージサービスはまだ一般的ではありません。

しかしこれまで説明してきたとおり、Filecoinは生活や仕事に対してこれまでよりもさらに便利かつ快適さを実現できるようにする新しい技術です。

Filecoinは大手企業がIOCに参加したり、ファンドが運用したりするなど、世界中から大きく成長することが期待されています、

Filecoin(FIL)のまとめ

ここまでFilecoinについて詳しく解説してきました。

Filecoinはビットコインを超える可能性がある仮想通貨として、投資対象や新しい技術としてもとても魅力的ですので、今から注目しておいてください。将来性が高いと感じたり、今後の価格が高くなると予想する人は、購入してみても良いでしょう。

Filecoin(FIL)を購入する方法としては、日本国内の暗号資産取引所であるコインチェックで口座開設をして、その後にバイナンスなどの海外取引所に送金して購入するのが一般的です。口座開設や送金の手続きは簡単ですのでご安心ください。

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