SBI VC トレードについて
SBI VC トレードはSBIグループが運営する仮想通貨取引所です。
SBIグループはすでにSBI証券や住信SBIネット銀行、SBI FX トレードなど複数の金融サービスを提供しており、そこに仮想通貨も加わりました。
ネット金融の大手として豊富な実績を有しており、そのノウハウがSBI VC トレードでも存分に活用されているのです。
またグループ間の連携も優れているため、すでにSBI系列のサービスを利用されている方にはうってつけの取引所だといえるでしょう。さらに、最近ではマーケティング施策も積極的に展開しています。
フリーアナウンサーの鷲見玲奈さんを起用してテレビCMを放映するなど、知名度向上に注力しているのです。今後ますますユーザーが増加すると考えられます。こちらの記事では、SBI VC トレードの評判や口コミ、手数料や取り扱い銘柄について詳しく解説します。
SBI VC トレードの口座開設については、銘柄の種類数が多く、アプリが使いやすいと評判の大手取引所であるコインチェックなどで口座作成を先に行っておき、その次の取引所として解説するのが良いかなと思います。
SBI VC トレードの評判や口コミ
ここでは、SBI VC トレードの評判と口コミを見ていきたいと思います。
下記の口コミでは、手数料の安さのメリットについて書いてあります。コインチェックとSBI VC トレードの併用をする人は多いのかもしれませんね。コインチェックの作成して多くの銘柄に対応できるようにしてから、SBI VC トレードを作る方が多いのかなと推測します。
大手としての安全性については高い評判がありますが、以下のようにメンテナンスによるデメリットへの不満の口コミはありますね。だから、いざという時のために、コインチェックなどに資産の多くを置いておく投資家が多いのではないでしょうか。メンテナンスにより取引不能となっている時間に大暴落すると、さすがに損失が大きくなってしまいますから。ここを改善すると評判・評価も一気に良くなると思います。
下記もメンテナンスのために売買できなくて焦っている投稿ですね。BTCを売れなくて困っているという口コミですが、これが暴落時や暴騰時ですと、すごい金額の損をすることがありえるのです。
複数の取引所を持って、いつでも売れるように準備を整えることは重要ですね。
SBI VC トレードの特徴とメリット
SBI VC トレードの特徴は以下の5つです。
- ネット証券最大手が運営
- 使いやすいUIのスマホアプリ
- 住信SBIネット銀行との連携
- 貸暗号資産サービスが利用可能
- レバレッジ取引の提供
ひとつずつ見ていきましょう。
ネット証券最大手が運営してるので安心感を得られるというメリット
SBI VCトレードは名前のとおり、ネット証券最大手であるSBIグループが運営しています。
銀行・証券・FXといった伝統的な金融サービスに、仮想通貨も新しく追加されたのです。
仮想通貨が次世代の金融サービスとしての地位を確立した証とも言えるでしょう。
SBI証券のセキュリティノウハウやSBI FX トレードの知見を生かした安全かつユーザーフレンドリーな仮想通貨サービスを提供しているのです。
有名企業が運営しているというのは、ユーザーの安心感につながるというメリットがあります。
使いやすいUIのスマホアプリ
SBI VC トレードにはスマホ専用アプリが存在しています。初心者でも直感的に取引できるよう利便性を最大限高めているのです。
操作性を重視しているため初めての方でも説明書なしに取引可能です。スピード重視で早く仮想通貨取引を始めたいトレーダーは、ここにメリットを感じるでしょう。
一方でテクニカル指標や分析ツールも豊富にそろえており、上級者であっても十分に満足できるアプリとなっています。
このあたりはSBI証券の知見を有するSBIグループならではのメリットだと言えます。テクニカル分析は、トレードする上では重要で、各種指標で今後のチャートの値動きを予想することができます。
住信SBIネット銀行との連携
SBI VC トレードはSBIグループ内のほかのサービスとの連携が極めて優れています。
とくに住信SBIネット銀行との組み合わせが非常に強力です。
住信SBIネット銀行とSBI VC トレードの口座を連携させれば即時決済が可能となっており、手数料もかかりません。
機動的に入出金ができるため、投資機会を逃したり資金繰りに苦しむ心配はないでしょう。
このようにSBI VC トレードはSBIグループの他サービスと連携して最大限のパフォーマンスを発揮するのです。
貸暗号資産サービスが利用可能
SBI VC トレードでは貸暗号資産サービスを利用可能です。
ユーザーに仮想通貨を長期保有してもらう狙いがあるのかもしれません。
貸暗号資産サービスとは仮想通貨を一定期間ロックする代わりに利息をもらう仕組みです。
銀行の定期預金をイメージするとよいでしょう。コツコツ金利のような形で定期収入を稼ぎたい人には、貸暗号資産を使えることはメリットになるでしょう。
現時点で貸暗号資産サービスに対応している銘柄はビットコイン(BTC)とリップル(XRP)のみです。
これらの通貨の長期保有を検討している方は併せて貸暗号資産サービスを利用すれば、価格上昇を期待しつつ利息も受け取れるため一石二鳥となります。
ただし、貸暗号資産というと、コインチェックのような暗号資産取引所の中でも有名なところでも取り扱っているので、コインチェックで行うのも良いかなと思います。
レバレッジ取引の提供
SBI VC トレードでは投資家の多様なニーズに応えるためレバレッジ取引を提供しています。
レバレッジ取引とは自己資金以上の金額を運用できる投資手法です。
上手に活用すれば効率的に資産を増やせる反面、失敗してしまうと大きな損失を出してしまうハイリスクハイリターンな運用方法のため、初心者向きではありません。
実際、レバレッジ取引で過度なリスクを取ってしまった結果、自己破産に追い込まれてしまった人もいるくらいです。
投資家保護の観点からレバレッジ取引を提供しない取引所も多いですが、SBI VC トレードでは提供されています。
投資に慣れている上級者にとってはありがたい存在だと言えるでしょう。レバレッジ取引ではリスクも高いですが、通常の数倍の利益を得ることも可能なので、そういったレバレッジ取引に慣れている方にはメリットがある取引所だと言えます。レバレッジ取引に強い暗号資産取引所というと、やはりDMMビットコインが挙がってくるのでDMMビットコインから先に検討してみても良いかもしれません。
SBI VC トレードを利用する際の注意点
一方でSBI VC トレードを利用する際は注意点も存在します。
以下の3つを順番に解説していきます。
- 取扱銘柄が少ない
- 取引できない時間がある
- 貸暗号資産サービス利用中の新コイン付与なし
取扱銘柄が少ない
SBI VC トレードは取扱銘柄が少ないです。これは非常に大きなデメリットであり、チャンスを逃すことにつながってしまうかもしれません。取り扱い銘柄という意味では、コインチェックなどの方がメリットが大きいでしょう。
2022年3月時点では7種類しかラインナップされていません。
この7種類という数字はコインチェックの17種類・GMOコインの19種類と比較すると大きく見劣りしてしまいます。
さまざまなアルトコインに分散投資していきたい方は、ほかの取引所とSBI VC トレードを併用するとよいでしょう。
とはいえ主要な銘柄は一通りそろっているため、初心者にとっては問題ないかと思われます。
取引できない時間がある
SBI VC トレードは24時間いつでも取引できるわけではありません。
メンテナンスのため毎日午前6時〜7時の1時間は取引不可となっています。仮想通貨は世界共通の市場であるため、日本人が寝ている間に大きく動くケースも多いです。
朝方に値動きの急変動が起きる場面もしばしばあります。1時間も取引がしょっちゅうできなくなるのであれば、デメリットとしては大きいですね。
そういったチャンスをモノにできなくなってしまう可能性があるのは少しもったいないようにも思えます。
ただし裏を返せば、毎日セキュリティ体制をチェックしているということでもあるため、安全性を重視したい人にとってはむしろポジティブな話かもしれません。
貸暗号資産サービス利用中の新コイン付与なし
SBI VC トレードは貸暗号資産サービスへ預入期間中のエアドロップには未対応です。
金融庁の認可など煩雑な手続きが要求されるという背景があるのかもしれません。
仮想通貨の世界ではエアドロップと呼ばれる、特定の通貨を保有しているだけで新たな通貨が付与されるケースが存在します。
自身のウォレットでその銘柄を保有している場合、条件さえ満たせばまちがいなく新通貨がウォレットに付与されます。
しかし取引所のウォレットで仮想通貨を保有している場合、新コインを顧客に付与するかどうかは取引所の判断に委ねられてしまうのです。
金融庁の規制が厳しいため付与に時間がかかったり、最悪の場合だと付与されないこともあるようです。
SBI VC トレードでは貸暗号資産サービス利用分の新コイン配布は実施しないと明言しています。
そのため、エアドロップ狙いで銘柄を保有しているのであれば貸暗号資産サービスは絶対に利用すべきではありません。
自身のウォレットを作成して管理するのが最も確実だと思われます。
SBI VC トレードの取扱通貨について
SBI VC トレードの取扱い通貨は以下の7種類です。取り扱い銘柄が今後増えてくれれば、こちらの取引所を使う人も増えてくるのかなと思います。
ティッカー | 名称 |
---|---|
BTC | ビットコイン |
ETH | イーサリアム |
XRP | リップル |
BCH | ビットコインキャッシュ |
LTC | ライトコイン |
LINK | チェーンリンク |
DOT | ポルカドット |
取り扱っている仮想通貨の種類の数は少ないというデメリットはありますが、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)はもちろん、リップル(XRP)やライトコイン(LTC)など歴史のある銘柄やチェーンリンク(LINK)・ポルカドット(DOT)といったトレンドの銘柄まで一通り取引可能となっています。
初心者であれば選択肢が絞られている方がむしろ始めやすいかもしれませんね。
SBI VC トレードの手数料・スプレッド
SBI VC トレードの手数料やスプレッドについてもまとめます。
取引所手数料
SBI VC トレードでは現物取引に手数料がかかりません。
ただし手数料を実質的に含んだ価格で売買価格を提示しているそうです。
この実質的な手数料については後述の「スプレッド」を参考にしてください。
入出金手数料
SBI VC トレードでは日本円の入金にかかる手数料は0円です。
一方で出金時には145円の手数料が徴収されます。
ただし住信SBIネット銀行への出金であれば、出金手数料はかかりません。
手数料を抑えたい方はSBI VC トレードと住信SBIネット銀行のセットで利用するとよいですね。
借入手数料
SBI VC トレードではレバレッジ取引の借入手数料は無料となります。
スワップ手数料
SBI VC トレードのスワップ手数料は銘柄毎に異なります。
また日によっても変動するため、固定の割合ではありません。
概ね0.01%程度であることが多いようです。
なおスワップ手数料とはレバレッジ取引利用時にポジションを翌日に持ち越した場合にかかる手数料を指します。
SBI VC トレードでは毎朝6時59分59秒を基準にスワップ手数料が徴収されます。
仮想通貨/入金手数料
SBI VCトレードでは仮想通貨の入金に手数料はかかりません。
仮想通貨/送金手数料
SBI VCトレードでは仮想通貨の出金に手数料はかかりません。
スプレッド
SBI VC トレードのスプレッド率は公開されていません。
銘柄や相場状況によっても変動してしまいます。
ただしSBI VC トレードは業界最狭水準のスプレッドを謳っているため、ほかの取引所と比較してスプレッド幅は狭いのではないかと予想されます。
市場価格と売買価格の乖離があまりにも大きい場合は、投資タイミングを改めるなどの工夫が必要かもしれません。
SBI VC トレードの口座開設の流れ
SBI VCトレードの口座開設手順は以下の3ステップです。
- メールアドレスの登録
- 本人確認
- パスワード確認
順番に解説していきます。
1.メールアドレスの登録
まずは公式サイトへアクセスしましょう。
「口座開設」ページよりメールアドレスを登録してください。
登録したメールアドレス宛に確認メールが送付されるため、URLをクリックし案内に従ってお客様情報を入力しましょう。
2.本人確認
お客様情報の入力が完了したら、本人確認を実施してください。
「スマホでかんたん口座開設」を利用すれば、スマホで本人確認書類や自身の顔写真を撮影するだけですぐに手続きを完了させられます。
もちろん郵送など従来型のやり方でも手続きは進められるため、心配な人はそちらを選択してもよいでしょう。
なお本人確認書類として認められるのは次の3つです。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード(外国籍の方のみ)
本人確認書類の提出が終了したら審査終了の案内が来るまで待ちましょう。
「スマホでかんたん口座開設」を利用した場合、本人確認の画像提出後、最短で翌営業日には審査が完了するようです。
それ以外の方法では審査完了まで1週間程度かかってしまうため、早く取引を始めたい方は「スマホでかんたん口座開設」を利用してください。
3.パスワード確認
審査を通過した顧客へ審査完了の通知が届きます。
「スマホでかんたん口座開設」を利用した場合はメールで、それ以外の場合は郵送で届くようです。
そのメール・郵送物には取引に必要なパスワードが添付されています。
手元に届いたらマイページへログインし、任意のパスワードに変更してください。
これで手続きはすべて完了です。
さっそく取引を始めてみましょう。
SBI VC トレードのセキュリティ
SBI VCトレードでは高水準のセキュリティ体制を整えています。
「サイバー攻撃がいつ発生してもおかしくない」という考えのもと、あらゆる攻撃を想定して積極的に防御策を講じています。
その一例がコールドウォレットによる資産管理です。
コールドウォレットとはインターネット環境から遮断されたオフラインのウォレットを指します。
常にネット接続されているホットウォレットとくらべると利便性で劣りますが、ハッキングのリスクを物理的に排除可能です。
またマルチシグも導入されています。
「マルチシグ」とは仮想通貨の送金時に複数の秘密鍵が要求される仕組みです。
そのため万が一ある秘密鍵が外部へ漏洩してしまっても、ほかの秘密鍵が安全である限りは資金流出を防げます。
ログイン時のセキュリティも強化されており、二段階認証は当然のように搭載されています。
またログインの失敗を繰り返すと一定期間ロックがかかりログインできない仕様のため、パスワード総当たりによる不正ログインを未然に防止可能です。
さらにパスワードも複数用意されています。
ログインパスワードと取引パスワードの2種類が必要となるため、たとえ不正ログインされてしまってもそれだけで資産を奪われることはありません。
外部からの攻撃だけではなく内部犯行への対策も徹底されています。
モニタリング体制の整備やシステム対策を講じているため社内の人間による不正も事実上不可能となっています。
このようにSBI VCトレードでは顧客資産の安全性を確保するために万全の対策が施されているのです。
セキュリティ面に関する心配は全く必要ないと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
SBI VC トレードはSBIグループが運営しているため抜群の信頼と実績を誇ります。
すでにSBIグループのサービスを利用している人であればさらなる相乗効果が見込めますし、そうではない方にとっても優れた利便性と安全性を提供してくれるはずです。
ただし、トレードできない時間が長かったり、取り扱い銘柄や取引量が少ないというデメリットに対する不満の口コミもあります。そのため、こちらのおすすめの暗号資産取引所のページでも参考にして比較検討してから、取引所を選択してくださればと思います。
SBI VC トレードは悪い取引所ではないので、まずはコインチェックなどの取引手数料が無料で、取り扱い銘柄が多い大手取引所で開設してから、2番目、3番目の取引所として選択しても良いのかなと思います。