パレットトークン(PLT)の歴史や特徴、今後の価格の予測について解説

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日本発の仮想通貨パレットトークン(PLTは、2021年7月に日本で初めてのIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達で話題になりました。

かつて日本は、ビットコイン流出で有名なMt.Gox(マウントゴックス)事件の舞台になったり、世界で最初に仮想通貨の法整備をしたりと、世界の仮想通貨界をリードしていました。しかし、今では世界に後れをとっていると言われています。

パレットトークンは日本の仮想通貨界を盛り上げるきっかけになれるでしょうか。

今回は、そんな期待の仮想通貨パレットトークンの歴史や特徴、今後の価格の予測について解説します。

目次

パレットトークン(PLT)とは?

パレットトークン(PLT)はNFTプラットフォーム「Palette(パレット)」上で、ノード運用報酬や、NFT発行手数料、NFT購入に利用される仮想通貨です。

Paletteはマンガ、アニメ、音楽、スポーツなどのエンターテインメントに関連するデジタルコンテンツをNFT化し、発行・流通・管理することに特化したブロックチェーンとして構築されています。

パレットトークンを売買できる国内取引所

パレットトークンを売買できる国内の仮想通貨取引所はコインチェックの1か所のみです。パレットトークンを購入するにはコインチェックで口座を開設しましょう。

また、海外取引所のBybitにも上場しています。海外取引所で購入する場合であっても、まずは国内取引所で口座開設をして、その後に海外に送金する必要があるので、国内大手でセキュリティも強く、取り扱い銘柄数が多いコインチェックで口座開設してしまうと良いでしょう。

本日のパレットトークン(PLT)の時価総額や価格、市場占有率【2023年2月28日時点】

パレットトークンの最新の時価総額や価格、市場流通量などの情報は以下となります。

仮想通貨(暗号資産)名称 PLT
単位(ティッカーシンボル) PLT
価格(2023年2月28日時点 以下項目も同じ) 9.44133314円(0.077538ドル)
時価総額 12,645,686,391円
時価総額占有率(仮想通貨の総時価総額に占めるPLTの割合) 0.0%
時価総額ランキング 3716位
上場以来の最高価額(ATH) 0.426USドル
市場流通量(循環している供給量) 403,685,760PLT
PLTのHP オフィシャルHP
2023年2月28日現在

パレットトークン(PLT)の歴史と価格推移

パレットトークンは2021年7月のIEOで初上場した新しい仮想通貨です。歴史は長くないですが、しっかりと機能が評価されて、注目を浴びている仮想通貨(暗号資産)の一つです。その歴史と価格推移を見て行って見ましょう。

IEOとはInitial Exchange Offeringの略で、仮想通貨取引所が資金調達したい人と投資家の間に入る仕組みです。ブロックチェーンプロジェクトで一般的な資金調達方法にICO(Initial Coin Offering)がありますが、こちらは資金調達したい人が直接投資を募るため、詐欺まがいのプロジェクトも多くあります。しかし、IEOでは取引所が責任を持ってプロジェクトの内容を審査するため、ICOより安全性が高いと言われています。

パレットトークンのIEOから現在までの主なできごとを振り返りましょう。

2021年06月HashPalette社からPaletteのホワイトペーパー公開
2021年07月2021年07月 コインチェックで日本初のIEO 募集価格は4.05円
開始6分で目標金額9億3,150万円を突破
2021年07月コインチェック上場
2021年08月過去最高値98円台を記録
2021年12月海外仮想通貨取引所Bybit上場
2022年04月FTマーケットプレイス「PLT Place」をローンチ

パレットトークンの価格動向

IEO価格が4.05円だったパレットトークンは、7月29日にコインチェックに初上場すると、初日に11倍となる46円台をつけました。その後も上昇し、7月31日には一時94円台まで上昇しています。

その後は一旦下落しましたが、8月23日に過去最高値の98円台を記録しました。IEO価格からは約24倍の値上がりです。

しかし、その後は下落基調が続きます。仮想通貨市場全体が上昇した2021年11月にもパレットトークンはその波には乗れず、2022年前半は30円から40円近辺を推移していましたが、2022年12月時点では9.5円前後となっています。

パレットトークン(PLT)の特徴は?詳しく解説

パレットトークン(PLT)の特徴の図解
引用:パレットトークン(PLT)の公式ページ

パレットトークン、およびそのプラットフォームであるPaletteには次の特徴があります。

  • エンターテインメント分野に特化
  • コンソーシアム型ブロックチェーンで構築
  • 仮想通貨を使わずに取引可能
  • 手数料の安定化
  • クロスチェーンので相互運用を実現
  • ステーキング報酬を獲得可能

それぞれの特徴を詳しく解説します。

NFTとは

Paletteを語るうえではNFTの理解が欠かせないため、まずはNFTについて簡単に解説します。「そんなの知っているよ」という方は次までお進みください。

NFTとは、Non-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン:非代替性トークン)のことです。従来、デジタルデータはコピーが容易なため、オリジナルであることの証明が困難でした。しかし、デジタルデータにIDを割り当て、改ざん不可能なブロックチェーン上に記録することで、唯一無二のオリジナルであることを証明可能にしたのがNFTです。

それにより、現実世界の絵画や時計、車と同じように、デジタルデータに価値を与えたり、誰のものかを明確にすることが可能になりました。

また、NFTを記録するブロックチェーン上に契約条件を設定することで、二次流通による販売額の一定割合がNFTの作成者に支払われるようにすることも可能になっています。例えば、現実の古本屋で中古の本を買っても著者には一円も入りませんが、NFT化された書籍であれば、所有者が移る時の販売価格の一部が著者に入るように設定することも可能なのです。

これによりクリエイターへの還元が広がることが期待されています。

エンターテインメント分野に特化

前述したようにPaletteはエンターテインメント分野のNFTに特化したプラットフォームです。マンガ、アニメ、ゲーム、音楽といった日本が誇るカルチャーを、NFTで世界に発信することを目指しています。

従来、NFTプラットフォームとして広く利用されてきたイーサリアムは多種多様なアプリケーションを搭載できる汎用的なブロックチェーンです。なんでも乗せられる反面、一部で取引が増大すると全体の性能に影響するというスケーラビリティの問題がありました。Paletteはエンターテインメント分野のNFTに特化したプラットフォームとすることで、それに最適化した設計となっています。

エンターテインメント分野でのNFTプラットフォームのユースケースとしては次のようなものが考えられます。

  • NFTゲームのプラットフォーム
  • 音楽やスポーツイベントチケットのNFTによる流通
  • デジタルアートやコレクターズアイテム、音楽などのNFTによる流通

コンソーシアム型ブロックチェーンで構築

Paletteの特徴のひとつに、コンソーシアム型ブロックチェーンである点があげられます。

ブロックチェーンはパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンに大きく分けられ、コンソーシアム型ブロックチェーンはその中間に位置づけれられます。

パブリックブロックチェーン

パブリックブロックチェーンは特定の管理者がおらず、誰でも取引に参加可能なブロックチェーンです。分散化されているため、参加ノードがいる限り停止しないという利点がある反面、マイニングによる電力消費やスケーラビリティなどの課題があります。パブリックブロックチェーンの代表はビットコインです。

プライベートブロックチェーン

一方プライベートブロックチェーンは特定の管理者がいて、許可された参加者だけが利用できるブロックチェーンです。管理者がいる中央集権の仕組みでマイニング等の取引承認・合意プロセスは不要なため、大量・高速にデータ処理できます。その反面、管理者の判断によるルール変更や、障害による停止など従来の中央集権型のシステムと同様の課題があります。企業内や利用者が限られたサービスなどで利用されます。

Paletteが採用するコンソーシアム型ブロックチェーン

Paletteが採用するコンソーシアム型ブロックチェーンは、両者の中間のような位置付けで、複数の管理者でブロックチェーンを運用します。これによりパブリックの分散性とプライベートの大量・高速性のメリットをほどよく享受できる仕組みです。同業者でブロックチェーンを運営する場合などに利用されます。

Paletteでは、一定の条件を満たす複数企業がパレットコンソーシアムを形成してブロックチェーンを運営します。手数料体系などPaletteの運営方針を、コンソーシアムメンバーで合意形成されています。

ホワイトペーパーによるとテストネット段階で、次のような企業がコンソーシアムに参加していました。

  • コインチェック
  • オーケーコイン・ジャパン
  • フォビ・ジャパン
  • セレス
  • Link-U

上記の取引所など13社が参加しました。

仮想通貨を使わずにNFT取引が可能

PaletteではNFTの取引時にブロックチェーンの取引手数料(ガス代)がかかりません。そのため、仮想通貨を使わずにクレジットカードなどによる日本円決済だけでNFTを売買できます。

これは、Paletteをコンソーシアム型の独自ブロックチェーンで構築することにより実現しています。イーサリアムなどパブリックブロックチェーンでは取引時の手数料(ガス代)は必須ですが、Paletteは独自ブロックチェーンのため、手数料を不要とする設計が可能となったのです。

仮想通貨に慣れていない初心者にとっての親切設計で、NFT取引の普及を促進しています。今後は、Paletteを利用して、制作したNFTを売却して利益を出すような人も増えるのではないでしょうか。

手数料の安定化

Palette上でNFTを発行する際にかかる手数料(ガス代)が安定している点もパレットの特徴です。

イーサリアムなどの汎用型のブロックチェーンに構築したアプリケーションでは、ブロックチェーン全体の取引量増加により、処理遅延や手数料の高騰などが起こります。しかし、独自ブロックチェーンのPaletteでは、ほかアプリケーションの影響を受けることなく、高速処理と手数料の安定を実現しています。

クロスチェーンで相互運用を実現

Paletteはクロスチェーン技術により、ほかのブロックチェーンとの相互運用を実現しています。

パレットトークンは流動性、価格安定性確保や広範な利用促進のため、イーサリアム(ETH)上で発行されています。通常、異なるブロックチェーン同士は互換性がないため、本来、Paletteチェーンではパレットトークンを利用できません。

そこで、Poly Networkというクロスチェーンプロトコルを用いて、イーサリアム上で発行されたパレットトークンのPaletteチェーンでの利用を可能としています。

また、クロスチェーン技術により、Palette上で作成されたNFTをイーサリアムなどほかのブロックチェーン上のアプリケーションへ送り、使用することも可能です。

ステーキング報酬を獲得可能

パレットトークンを投資の観点で見ると、ステーキング報酬は大きな魅力です。ステーキングが可能な仮想通貨を優先的に購入する投資家もいるほどですので。

ステーキング報酬とは、トークンを預け入れ(ステーキング)して、ブロックチェーンの運営に貢献する報酬としてトークンを獲得することです。

PaletteはブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムにPoA(プルーフ・オブ・オーソリティ)を採用しています。

PoAとは、トークンの保有量と期間に応じて取引承認権限が割り当てられるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に似た仕組みですが、ノード参加者が特定の信頼できるメンバーに限られる点が特徴です。

パレットトークンの保有者は、Paletteの運営に貢献しているコンソーシアムメンバーに対してトークンをロックし委任することで、委任の報酬としてトークンを得ることができます。

NFTマーケットプレイス「PLT Place」リリース

HashPalette社は2022年4月、一般ユーザー向けのNFTマーケットプレイスである「PLT Place」のサービスを開始しました。

前述したとおり、取引手数料(ガス代)がかからず、クレジットカードでNFTを購入することも可能な、初心者にも優しい設計となっていますし、コスト重視の投資家・ユーザーにとっては大きなメリットだと感じられるでしょう。

なお、パレットトークンでNFTを購入する場合は割引となるメリットがあります。

また、今後、クロスチェーン実装により、ほかのブロックチェーンとの間でNFTの移行も可能になる予定です。

パレットトークンの将来性

PLT Placeのリリースにより一般ユーザー向けのNFTマーケットプレイスのサービスが開始されました。

運営元の発表によると、PLT Placeの事前登録者は100,000人を突破し国内最大級のNFTマーケットプレイスになったということです。

今後はNFT市場の盛り上がりと、世界に向けた情報発信がカギを握るのではないでしょうか。ユーザーの人数が上昇するとともに、仮想通貨PLTへの需要が並行して高まると考えられ、その将来性と価格を高めることになるでしょう。

パレットトークン(PLT)の今後の価格の予測

パレットトークン(PLT)の将来性今後の価格の予測に関わる要素を5つ挙げます。

  • 仮想通貨全体の時価総額の上昇
  • NFT市場の拡大
  • パレットプラットフォームの利用者の増加
  • 新規の暗号資産取引所への上場
  • 大手企業との提携

第1に、仮想通貨市場全体の時価総額の上昇が重要になります。仮想通貨は、主要コインであるビットコイン(BTC)などの価格が下がると他のアルトコインも下がる傾向があり、反対にBTCが暴騰している時は他のアルトコインも暴騰する傾向にあります。つまりBTC価格の上昇は、そのまま仮想通貨市場全体の上昇トレンドにもつながります。

仮想通貨への資金流入が増えて全体の時価総額が上がる状況はパレットトークン価格にとってもポジティブな影響を与えると予測できるのです。

第2に、NFTの認知度が更に一般の人に広まり、取引をする人が増えると、PLTへの需要が強まり、それはそのままPLTの価格の上昇につながると予測できます。

第3に、パレットプラットフォームの利用者の増加も重要になります。利用者の増加によりパレットトークンへの需要が高まると、仮想通貨としてのPLTの価格は上がると予想されます。

第4に、新規の暗号資産取引所(仮想通貨取引所)への上場が決まったコインの価格は急騰することも多いですし、上昇トレンドへの転換になることもあります。PLTが未上場の取引所も多いため、今後いくつもの取引所に上場すると、価格が伸びるでしょう。

第5に、世界や日本の大手有名企業との新たな業務提携ニュースが流れると、一気にパレットトークンへの認識が高まり、価格が上がることになるでしょう。

これらの好条件のいくつかが出てくると、早い時期に100円を突破することも考えられます。利用者の増加や大手企業との提携によりネットニュースやSNSで口コミが広がって評価と知名度が急激に高まるようなことになり、過去最高値を超えると、150円や200円、250円を目標価額として目指す可能性もあるでしょう。

パレットトークン(PLT)のまとめ

今回はエンターテインメント分野に特化した、日本発のNFTプラットフォームPaletteと、その仮想通貨であるパレットトークンについて解説しました。

  • 日本発のエンタメ分野のNFTに特化したプラットフォーム
  • 仮想通貨を使わずにNFTの売買が可能
  • クロスチェーンでほかブロックチェーンとのNFT移行が可能
  • ステーキング報酬の獲得が可能

NFT市場は今後成長すると感じる方や、日本発のプロジェクトを応援したい!という方は、パレットトークンへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。コインチェックで購入できますが、口座開設は簡単ですし、もちろん無料で開設可能です。

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