仮想通貨(暗号資産)で取引をしたい方もおられるでしょう。仮想通貨による取引を考えているなら、取引所で登録を行い、口座を開設する必要があります。今では国内でも仮想通貨取引所が多く、口座開設することも難しいことはではありません。
ただ、「どのように仮想通貨の口座開設を行えばいいの？」と悩んでしまう人もいるでしょう。仮想通貨で取引するためには口座開設が必須なので、仮想通貨取引所の選び方と口座開設方法について、一緒に内容を解説していきます。
仮想通貨取引所を選ぶためのポイント
仮想通貨の口座開設をする前に、どのように取引所を選ぶべきなのか知っておくことが大切です。仮想通貨取引所の選び方を確認することで、自分に合う取引所で口座開設をして、満足な取引を行うことができるからです。仮想通貨取引所の選び方はポイントがあり、次の5つをポイントに確認してください。
又、大学生の方が口座開設を行う際には、事前に下記の記事をご確認くださいませ。取引所によって、口座開設の最低年齢が違ったりもするので、調べてから取引所を選択しましょう。
取扱銘柄数
まず1つ目は取引所の銘柄数について確認しておきましょう。国内には取引所がたくさんありますが、それぞれ銘柄数に違いがあります。仮想通貨の銘柄数が多いほど取引の幅を広げることができ、投資をして利益を狙うことが可能です。
そのため、銘柄数の確認を行っておくことが大事です。仮想通貨取引所にもいろいろありますが、各々の取引所によって取り扱い銘柄数も異なります。例えば、日本国内で取り扱い銘柄が多いのは、コインチェックが挙げられます。取引手数料も無料なので、最初にコインチェックで口座開設をする人は非常に多いですね。そのほか、ビットフライヤーや、DMMビットコインも人気の取引所となっています。
多くの仮想通貨取引所でも銘柄数は10種類以上が準備されており、ビットコインやイーサリアム、ライトコインなどある程度有名な銘柄はどこでも取引できるようになっています。ただ、仮想通貨取引所によって銘柄が違うものも取り扱いされているため、自分の取引したい銘柄があるのか確認してから口座開設をすることも大事です。
取引所で購入できる銘柄は各公式サイトで確認することができます。取引所で口座開設した後に「目当ての通貨を取引できなかった」ということが無いように注意しましょう。
セキュリティの高さ
セキュリティの高さについても確認しておくことが大事です。仮想通貨は不正アクセスやハッキングなどで、取引所の口座資金が盗まれることがあります。海外の取引所ではハッキング被害などを受けている取引所も多いため、セキュリティ体制が万全に行われているのか確認することが大事です。
セキュリティ体制は取引所によって違いがあり、口座を分散して取り分けているところもあれば2段階認証やコールドウォレットなどを取り入れているところもあります。国内の取引所はセキュリティ対策に力を入れているため、不正アクセスされないように常に監視などを強化しています。
不正アクセスを防ぐために今後もセキュリティの強化をアップデートしているのか、どのような技術を使用してセキュリティ対策に臨んでいるのかなど、取引所の行っている方法について公式サイトなどでチェックすることも大事です。
国内の取引所はどこもセキュリティ対策に力を入れていますが、特に力を入れているところは公式サイトでも説明されています。海外で取引する場合は金融庁から暗号資産交換業者の認可を受けているのかも1つの目安となります。セキュリティにどれだけの対策を行っているのか内容を把握して選択しましょう。
手数料の安さ
取引所を選択する際は、取引手数料についても確認しておくことが大事です。仮想通貨を売買する際は取引手数料が取られる仕組みとなっています。
また、売買だけでなく仮想通貨を利用したFXや別口座に送金をする際も、取引手数料がかかるようになっているため、それぞれの手数料設定を確認しておかないと投資による利益を得られない可能性もあります。
手数料は各取引所によって設定がされており、取引所によっては一部無料になっているところもあるため、しっかり確認しておくのがいいでしょう。例えば、コインチェックだと取引手数料は無料となっており、送金手数料は変動制でスプレッドは約0.04%となっています。
ビットフライヤーの場合は、販売所は手数料が無料でも、取引所は0.01〜0.15%の手数料設定となっています。送金する際は0.0004BTCの手数料となっており、スプレッドは約0.03%です。DMMビットコインだと取引手数料と送金手数料は無料であり、スプレッドは約1.02%となっています(※BitMatch取引手数料を除く)。
このように取引所によって手数料の設定は違うため、自分の目的に合ったものを選択することが大事です。手数料がかかるとコスト負担が大きくなるので、自分の出費が増えることになります。手数料の高さを確認して、自分にとって都合の良い取引所を選択するようにしましょう。
使いやすさ
取引所を選択する際は使いやすさも確認しておくことが大事です。仮想通貨取引所のサイト構成はそれぞれ違っているため、自分にとって見やすいものかを確認しておくようにしましょう。
取引手数料が安い、銘柄数が多いなどメリットがある取引所でも「使いにくい」と感じるようなら思うように取引ができない可能性もあります。
取引所の使いやすさは実際に使用してみないと分からない部分もありますが、各取引所の印象や公式サイトで紹介してある特徴を考えると、自分にとって使いやすいのか予想してみることが可能です。
例えば、ビットフライヤーの場合は非常にシンプルな構成をしており、どの仮想通貨がどのように変動しており、自分の資産はどれくらいとなっているのか直ぐに確認することが可能です。
コインチェックの場合はデザインが見やすくなっているため、購入もスムーズに行うことができます。しかし、販売所と取引所の区別が少し難しい作りとなっているようです。
GMOコインもシンプルな構成で取引がしやすい画面構成となっています。ただ、部分的に複雑に感じるところもあるという評価でした。このように取引所は基本的にスムーズな売買が行えるようにシンプルな画面となっていますが、自分にとって操作しやすいのかは別です。
取引所の口コミなどを確認して自分に合ったトレードが行えるのか確認しましょう。
ハッキング
ハッキング対策を行っているのかも確認しておくことが大事です。セキュリティ対策とも被る部分がありますが、ハッキングされると取引所の資金が盗まれ大きな損失となるので、自分の購入した仮想通貨も盗まれてしまう危険性があります。
ハッキングによる補償など、被害を受けた際にどのような措置を講じてもらえるのか確認することで、安心して取引を行うことができるでしょう。
仮想通貨の口座開設から購入までの手順
仮想通貨取引所の選択ポイントを押さえ、どこで取引するのか決定したなら口座開設の準備をして取引してみましょう。仮想通貨で銘柄の売買や送金、FXを行うためには口座登録をしなくては利用できないため、しっかり手順を押さえてくことが大事です。
仮想通貨の口座開設の手順は複雑では無いので、ポイントさえ押さえておくならスムーズに開設できるはずです。取引所の口座開設をして取引するには基本的に以下の手順で行われます。
仮想通貨取引に必要なものを手元に準備しよう
仮想通貨取引所の口座開設を行うなら、最初に必要なものを準備する必要があります。口座開設する際は本人確認が求められるため、自分の身分を証明できるものがあるのか確認しましょう。
本人確認として必要なものは、取引所にもよってきますが主に次のどれかの確認が必要となってきます。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
外国人の方も国内の仮想通貨取引所を利用することができますが、そのために特別永住者証明書を取得しておく必要があります。基本的に仮想通貨取引所で求められる本人確認書類は共通しているため、複数口座開設をしたいときは1つの身分証明書さえあれば問題ありません。
また、仮想通貨取引所で口座開設を行うときは銀行口座の登録も必要です。仮想通貨の口座に日本円を送金するための口座は登録する銀行によって手数料に違いが生じます。SBIネット銀行の口座だと送金手数料が無料になる取引所がありますが、他の銀行口座だと1回の送金で数百円も手数料が取られることもあります。
仮想通貨取引所で口座開設をしよう
口座開設をするための書類や銀行口座など、必要なものを準備できたなら取引所の公式サイトにアクセスしましょう。公式サイトにアクセスすると「会員登録」と言われるボタンを見つけることができるでしょう。その部分をクリックすると会員登録画面に移行します。
メールアドレスとパスワードを入力して「私はロボットではありません」の項目があるならチェックを入れます。ここで注意しておきたいのは、メールアドレスの入力に誤りがないか確認しておくことです。
会員登録をした後は入力したメールアドレス宛に認証メールが届きますが、メーアドレスが間違っているなら届きません。またえ、パスワードは会員登録した後にログインする際に必要です。パスワードは忘れないように何かに記録しておくようにするのがおすすめです。
注意点を確認して「会員登録」をクリックしたら、取引所から認証メールが届きます。メールの中にURLが搭載されているのでクリックすると、「サービス利用における、各種重要事項の承諾について」や「本人確認書類の提出をお願いします」のページに移行します。
取引するためには口座開設完了後に電話番号の認証と個人情報の入力、また本人確認の提出書類を出す必要があります。事前に準備しておくことスムーズに取引まで行うことができるので、順番に行っていきましょう。
登録手続きが済むと、取引所が審査を行います。審査にはそこまでの時間はかかりません。審査完了までに要する時間は今は大変短く1時間程度で審査が済み、合格の連絡が来ることも多いです。
口座開設手続きをするだけではなく、審査に通って、ようやく口座開設が完了したこととなります。
日本円を実際に入金してみよう
口座開設を終えて取引することができるようになれば、仮想通貨の購入のため日本円を入金しましょう。日本円を入金するためには、取引所にログインした後に「ウォレット」と言われる場所を見つけることができるはずです。
「ウォレット」には「日本円の入金」という部分があるので、そこをクリックします。入金方法は銀行振込みとコンビニ入金、クイック入金など、各取引所によって方法が記載されています。
コンビニやクイック入金でも口座送金することができますが、手数料は取られるため、何回も送金していると手数料負担が増してきます。日本円を送金する際に少額で行いたい場合は手数料に注意してください。日本円の入金が完了できれば、仮想通貨の購入を行えます。
仮想通貨の売買をしてみよう
入金を終えたなら仮想通貨の購入をしてみましょう。仮想通貨を購入するためには「販売所」という部分をクリックするなら、その取引所で取引されている仮想通貨を確認できます。仮想通貨の種類が多いほど、取引できる種類も多いですが、初心者の方ならまずはビットコインを購入することがおすすめです。
ビットコインは仮想通貨の中で1位の人気を誇っており、利益を出しやすいからです。どの仮想通貨を購入するのか決まったなら、数量の選択を行いましょう。仮想通貨は数量が1以下で行うことができ、ビットコインだと0.001という少額で購入することができます。
数量を決定するとその時のレート表示で日本円の金額がわかるので、納得したなら「購入する」をクリックします。これで自分のウォレットに購入した仮想通貨が追加されているはずなので確認しましょう。その後に購入した仮想通貨の価格が値上がりしたなら売却します。
売却は先ほどの「販売所」から仮想通貨を選択して「売却」を選択することで完了します。数量を設定することで日本円の売却金額が分かるので、このように数字を確認しながら取引をしていきましょう。
まとめ
仮想通貨の口座開設の方法を中心に説明しました。最初に必要書類を準備してから、仮想通貨取引所(暗号資産取引所)に登録し、審査が完了すると口座開設が済みます。
仮想通貨の取引をする前に、まずは自分がどこの取引所を選択すべきなのかポイントを確認しましょう。
その後は取引所の口座開設の手順に従って手続きします。取引所の審査で合格することで登録が完了し、日本円を口座に移すことで売買が可能です。今回の内容を確認して、仮想通貨の口座開設を行い、是非、売買を行ってみてください。
