リップル(XRP)は2004年、アメリカの企業「RippleNet」が従来の国際送金が抱える時間がかかる、手数料が高いなどの課題を解決するため、開発されました。
2020年12月現在でリップルが提供している送金ネットワーク「RippleNet」には世界40ヵ国以上300以上の金融機関が参加しています。
日本国内では三菱UFJ銀行、みずほ銀行なども含まれていることからも、リップルを利用する送金システムは、近い将来の国際送金手段として大きな注目を集めていることがよくわかります。
この記事ではリップルを買うのにおすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を取り上げて、取引所ごとの手数料も比較しています。
ぜひ最後までお読みください。
リップルの購入方法について
リップルは暗号資産取引所で購入できます。
ただし、ビットコインやイーサリアムほど取引量は多くなく、取引所によってはリップルを取り扱っていない場合があるので注意してください。
リップルを取り扱っている暗号資産取引所は国内にも海外にも多数ありますが、海外の取引所である必要が特にないのであれば、金融庁の認可を受けている日本の取引所を利用するとよいでしょう。
基本的な流れとしては次の3ステップで購入が可能です。
アカウントの作成から審査までを経て口座開設が完了。
口座への入金は「インターネットバンキング振込」、「銀行振込」、「コンビニ入金」などが対応
取引所の選び方
リップルを取り扱う取引所はたくさんありますので、どこを選んだらいいのか迷う人は多いのではないでしょうか。
取引所選びのポイントとなる点を紹介します。
手数料
リップルに限らず、仮想通貨を購入する人の多くは将来的に売却で利益を得るチャンスを狙っていることでしょう。
取引所で仮想通貨を購入する場合、スプレッドや手数料などのコストがかかってくるため、コストがどれくらいかかるのか把握しておくことが重要です。
手数料は入出金や売買のときに発生しますが、取引所による差はそこまで大きくない手数料もあります。
ただし、スプレッドは取引所によって変わってきますので、できるだけ狭いスプレッドで設定されている取引所を使うと、利益を得やすくなります。
手数料が安い取引所の方が利益が多く出る訳ですが、長期的にはそのわずかな手数料の差が大きな利益の差になるので、リップルを買う際のおすすめの取引所の条件の1つは手数料の安さと言うことになります。
セキュリティ
取引所に自分の大切なお金を預けることになりますので、セキュリティがよりしっかりした取引所を選ぶようにしましょう。
リップルで利益を得られたとしても、自分のアカウントが不正アクセスの被害を受けて利益を奪われてしまっては元も子もありません。
口座のログイン時の2段階認証を採用している取引所を選ぶと安心です。
上場企業や有名な企業が運営している取引所は比較的信頼できますが、仮想通貨取引所の場合、有名なところでも事件が発生している例は過去にいくつもあります。
口座開設する際は事前によく調べてから手続きするようにしましょう。セキュリティ問題を抱えた取引所はおすすめできません。
リップルはいくらから購入できる?
リップルを購入するための最低取引金額は取引所によって違ってきます。
例えば「コインチェック」の場合は500円からリップルを購入可能です。少額投資をしたい方にとっては、小さな金額でも買えるという点も、おすすめの取引所の条件の1つになるでしょう。
資金が少ない人にやさしい1円から購入できる取引所もありますが、手数料を含めると、結果的に割高になってしまっていた、というケースもめずらしくありません。
目先のことだけ考えることなく、総合的に判断する必要があります。
リップルを購入できるおすすめの取引所と手数料比較
ここからは実際にリップルを購入できるおすすめの取引所をいくつかピックアップし、手数料を比較していきます。
暗号資産の取引は取引所によって手数料が異なってきますので、比較、検証することは非常に大切です。
取引所 | コインチェック | GMOコイン | LINE BITMAX | bitFlyer | BITPoint | bitbank | DMMビットコイン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
取引所手数料 | ー | Maker:-0.01% Taker:0.05% | ー | 0.01~0.15% | 約定数量×0.01%~0.15% | Maker -0.02% Taker 0.12% | ー |
販売所手数料 | 無料※ | 無料※ | 無料※ | 無料※ | 無料 | 無料※ | 無料※ |
円の入金手数料 | 銀行振込無料 | 無料 | 無料 | 銀行振込無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
円の出金手数料 | 407円 | 無料 | LINE Pay:110円 銀行振込:400円 | 三井住友宛:220~440円 それ以外宛:550~770円 | 無料 | 550円 770円(3万円以上) | 無料 |
送金手数料 | 0.15XRP | 無料 | 0.1XRP | 無料 | 無料 | 0.15XRP | 無料 |
レバレッジ取引 | ー | 2倍 | ー | 2倍 | ー | ー | 2倍 |
最低取引額 | 500円相当額 | 取引所 1XRP 販売所 1XRP | 0.000001 XRP | 0.000001XRP | 販売所: 0.000001XRP 取引所:0.01XRP | 販売所:0.000001XRP 取引所:0.0001XRP | 1XRP |
コインチェック
入金手数料
日本円をコインチェックの自分の口座に入金する際、入金手数料は無料ですが、銀行振込での入金する場合は金融機関に支払う振込手数料が発生します。
コンビニからの入金の場合、3万円未満は770円、3万円以上30万円以下だと1,018円です。
クイック入金の場合、3万円未満で770円、3万円以上50万円以下だと1,018円、50万円以上になると入金額×0.11%+486円の手数料となります。
コンビニ入金とクイック入金は銀行入金と比べて手数料が割高ではあるものの、入金スピードが早いため、リップルをすぐに買いたい人におすすめです。急がない場合は銀行入金を選べば手数料を抑えられます。
出金手数料
リップルを日本円に交換して出金する場合も手数料がかかり、日本円の出金手数料は一律で407円となっています。
それほど高い手数料に見えないかもしれませんが、短期取引を繰り返している場合は何度も出金手数料が発生することになるため、利益を圧迫する可能性があります。
どのタイミングでリップルを日本円に交換して出金するか、見定めるようにしましょう。
その他手数料
リップルの取引には送金手数料もかかってきます。リップルに限らず、暗号資産にはどれも送金手数料がかかりますが、暗号資産ごとに手数料は違っていますので、注意が必要です。
コインチェックでリップルを送金する場合、0.15XRPの手数料が発生します。
ただし、コインチェックの口座間での送金の場合は手数料無料になりますので、コインチェックのユーザー間での送金ですとメリットがあります。
仮想通貨の出金や送金などでは、取引完了後のキャンセルは一切できません。送金先のアドレスや送金金額に間違いがないか、よく確認しましょう。なお、初心者でも送金手続きが簡単でわかりやすいという点からも、コインチェックはおすすめできます。
GMOコイン
入金手数料
GMOコインは入金手数料が無料です。
入金方法はGMOコインが指定する銀行から利用できる「即時入金」と、全国どの銀行、ATMからでも利用できる「振込入金」があります。
出金手数料
GMOコインの口座からの出金手数料は無料です。この点はGMOをおすすめできる大きな理由の1つです。
その他手数料
GMOコインでは取引手数料と送金手数料、どちらも発生しません。他の取引所の場合、どの暗号資産を送金する場合でも手数料が発生するのが普通ですが、GMOコインはリップルだけでなく、取り扱っているすべての銘柄の送金手数料が無料なのです。
ただし、GMOコインのスプレッドは比較的大きめになっています。
リップルを売買する場合、時期によって変動するものの、1.2円の差がみられました。これは仮に10万円分のリップルを購入した場合、スプレッドで2,000円ほど余計に手数料が発生することを意味します。
レバレッジ取引にかかってくる手数料も毎日0.04%かかってくるため、レバレッジ取引は長期のポジション保有でなく、短期売買で利用するのがよいでしょう。
LINE BITMAX
入金手数料
日本円をLINE BITMAXの自分の口座に入金する場合、LINE Payと銀行口座からの入金は無料です。
出金手数料
LINE Payへの出金には110円、銀行口座への出金には400円がかかってきます。
その他手数料
取引手数料は無料ですが、スプレッドはありますので取引前によく確認するようにしましょう。
bitFlyer
入金手数料
bitFlyerの入金手数料は「住信SBIネット銀行」からbitFlyerの口座へのクイック入金は手数料が無料、住信SBIネット銀行以外からbitFlyerの口座にクイック入金する場合は1回につき330円かかってきます。
つまり、bitFlyerを利用する場合は住信SBIネット銀行を使うとお得です。
出金手数料
出金手数料はbitFlyerから「三井住友銀行」に出金する場合、3万円以下の出金ですと220円、3万円以上の出金だと440円かかります。
bitFlyerから三井住友銀行以外への出金の場合は、3万円以下の出金は550円、3万円以上の出金は770円と、出金の場合は三井住友銀行を使うのがいいでしょう。
その他手数料
リップルを送金する際にかかる手数料と販売所での取引手数料は無料です。
bitFlyerが運営する独自取引所「Lightning」でリップルを取引する場合、手数料は0.1XRPとなっています。
DMMビットコイン
入金手数料
日本円の入金は銀行振込でもクイック入金でも無料です。
出金手数料
DMMビットコインの出金手数料は無料です。
その他手数料
DMMコインでは取引手数料が無料となっていますが、レバレッジ取引の場合はレバレッジ手数料があり、毎日0.04%の手数料がかかります。
DMMビットコインには「BitMatch注文」という、独自の注文方法があります。
BitMatch注文を利用すると、発注から30秒はミッド価格で取引が成立し、販売所方式で売買するよりも取引コストを抑えることが可能です。
この注文方法を使う場合は取引手数料が2円からかかってきます。リップルの場合は10単位ごとに6円の手数料がかかり、最小発注数量は100からです。
BitMatchでのレバレッジ取引の場合は100単位ごとに12円かかり、最初発注数量は1,000からとなっています。
DMMビットコインでの販売所方式の手数料は無料であるものの、スプレッドがコストとしてかかってくるので注意が必要です。
BITPoint
入金手数料
BITPointでは日本円の入金で銀行振込を利用する場合、銀行振込手数料が自己負担となります。
ただし、BITPointと提携している金融機関を利用する「即時入金」で日本円を入金する場合は入金手数料はかかりません。
即時入金に対応しているのはPayPay銀行と住信SBIネット銀行、イオン銀行の3つの金融機関です。
出金手数料
BITPointの口座から日本円を出金する際は、銀行振込手数料がかかってきます。
その他手数料
取引手数料は無料のため、短期で何度も売買を繰り返す場合でも安心して利用できます。
bitbank
入金手数料
日本円の入金はどこからでもできるわけではなく、GMOあおぞらネット銀行または住信SBIネット銀行に限られているので注意しましょう。なお、振込手数料はユーザー負担です。
出金手数料
日本円を出金する際は3万円未満の場合は550円、3万円以上になると770円かかってきます。
出金手数料は他の取引所と比べても決して安くはありませんので、何度も出金を繰り返して手数料負担が大きくなるということがないように気をつけてください。
その他手数料
bitbankは販売所での取引手数料は無料であるものの、スプレッドが実質的な手数料として、取引時にかかってきます。
取引所の取引手数料はMakerが-0.02%、Takerが-0.12%となっており、他の取引所と比べてもユーザーに有利な手数料設定になっています。
まとめ
ここまでリップルを買うのにおすすめの暗号資産取引所を、取引所ごとの手数料を中心に詳しく解説してきました。
取引手数料無料としているところも、実質的な手数料であるスプレッドが大きくしているところもあり、総合的に判断するのが大切です。
長期投資の場合はそれほど気にする必要がない手数料もありますが、短期売買中心で取引を何度も繰り返す人は注意してください。
リップルの相場は2022年9月中旬まで低空飛行が続いていましたが、9月下旬以降急上昇し、10月上旬には一時、76円を突破しました。ところが11月に入ると急落し、以降は55円前後を推移しています。2022年中は価格は調整し、2023年以降の相場に大きな期待がかかっている状況です。
このように、ボラティリティが大きい仮想通貨は短期で高騰したり、急落したりします。
長期投資が基本であれば相場に一喜一憂する必要はありません。
短期売買を主にしているのであれば、仮に高騰したところで売り抜けらたとしても、手数料の違いで利用する取引所によっては得られる利益が大きく違ってくる可能性があります。
何度も入出金することも手数料によって利益を減らす可能性がありますので、注意してください。
本当は一度に大きく入金し、ある程度利益が固まってから出金するというかたちが理想ですが、資金が限られており、何度も入出金する必要がある人もいることでしょう。
その場合は、今回紹介した取引所のうち、入出金無料または金融機関を限定して入出金無料にしている取引所を使うのがよいでしょう。
リップルはメタバースでのアイテムの売買に使用できたり、ユーザーの資産をNFTとしてブロックチェーンに保管できたりするなど、Web3時代に欠かせない暗号資産です。
多数の金融機関と提携し、さまざまな企業がリップルに出資していますので、将来性が高いといえます。
ただし、仮想通貨は価格が連動しやすいため、ビットコインやイーサリアムなどの値動きに引っ張られる可能性があるため、相場は注視しておいた方がよいでしょう。
どこの取引所を利用してリップルを購入すればいいのか、自分のスタンスに合う取引所をみつけていきましょう。