複数の仮想通貨取引所で口座開設すべき理由

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仮想通貨取引所(暗号資産取引所)の口座は複数持っておいた方が良いでしょう。

それには、様々な理由があります。

1つの取引所のメンテナンス時間であっても他の取引所で取引できますし、万一の取引所運営会社の破産の際のリスクヘッジにもなりますし、又、取引できる銘柄数も増えるので、複数口座開設のメリットは大きいのです。

どの取引所とどの取引所で作るのがおすすめかという点についても記載しています。

目次

複数の口座を持つことのメリット

ここでは、複数の仮想通貨の口座を保有することもメリットを解説します。

メンテナンス時間への対応

仮想通貨取引所(暗号資産取引所)は、メンテンナンス時間を定期的に設けていることが多く、メンテンナンス時間中は取引ができなくなってしまいます。

もしもメンテナンス時間中に大暴落や大暴騰が起きてしまった場合には、対応ができなくなってしまいます。

そこで、最初から複数の口座で取引をしていると、少なくともメンテナンス時間ではない取引所では、保有仮想通貨を売却したり、反対に、購入することもできるので、リスクヘッジと機会損失の軽減をすることができるのです。

取引所のシステムの不具合が起きた場合のリスクを減らせる

仮想通貨の取引所は、時として、不具合が生じてしまい、取引ができなくなってしますことがあります。

単純に人為的なミスだったり、サイバー攻撃、システム上予期せぬトラブルなどが起きると、売買が行えなくなってしまうのです。

こういった例は決して多くはありませんし、以前よりは大幅に改善をされていますが、いまだにシステムの不具合が起きてしまうことはあるのです。

いざそんな事態となったときに、複数の口座を所有していると、片方の口座では取引できるというメリットがあります。

取引所の破産のリスクを分散できる

1つの取引所の口座に全ての仮想通貨を預けるのは避けたいところです。

万一、その取引所が破産してしまったり、考えたくはないですがその取引所の経営陣が仮想通貨を持ち逃げしてしまうようなことがある場合には、大損失を被ってしまうので、複数の取引所に預けておくメリットは大きいのです。

最終的に預け入れた資産が戻ってくるとしても、破綻状態に陥っている場合は、戻ってくるまでにそれなりの時間がかかるでしょう。

実際に、大手取引所であったFTXが破産状態に陥ったという事例もありますので、やはり複数口座を持っておきたいですね。

取引できる銘柄が増える

取引所ごとに、取り扱っている仮想通貨の銘柄は異なります。

したがって、取引所のアカウント数を増やすことで、売買できる仮想通貨の種類が増えるというメリットがあります。

日本国内の暗号資産取引所よりも、海外取引所の方が取り扱い銘柄数が多い傾向にはありますので、最初に日本の口座を作ったら、次に海外口座も作成したいですね。

新規上場銘柄は人気が一気に高まることもあるのですが、より多くの口座を持っていた方が、特定の将来有望な仮想通貨が自分のアカウントがある取引所に上場する可能性が高まるので、有利であると言えるでしょう。

複数の取引所の口座を持つ場合の注意点

続いて、複数の仮想通貨取引所の口座を持つ場合の注意点、デメリットについてお伝えします。

IDとパスワードの管理を行う

取引所の数が増えると、それだけ必要なIDやパスワードの数が増えていきます。

これらの情報を紛失してしまうと、ログインできなくなってしまいますし、その後にログインできるようになるまでの手続きも非常に面倒です。特に海外取引所の場合には、言語も外国語なので苦戦するでしょう。

複数口座を持つと、IDとパスワードの管理が面倒であるというデメリットはあるのですが、わからなくならないように、きちんと管理しましょう。

資産管理の複雑性が上がる

複数の取引所で口座がある場合は、どのアカウントにいくら分の資産を入れておくかを考えなくてはなりません。

また、購入できる仮想通貨の銘柄数も増えるので、どの仮想通貨に投資するかも悩むことが増えるかもしれません。

更に、その取引所で積立投資のサービスがあれば、それを利用してみたいという考えが起こるかもしれません。

このように、選択肢も増えてくるのは良いことなのですが、資産管理の複雑性が上がるという点には注意しましょう。もちろん、2つ程度の口座の作成であれば、問題とはならないでしょう。

いずれの口座の損益も、漏れなく税務署に確定申告すること

複数口座を持って、お互いの口座間で送金を何度も行っていると、最終的な損益計算がややこしくなってきます。

又、あまりにも口座数が多いと、特定の口座の存在を一時的な忘れてしまうということもあるかもしれません。このようなことはないように注意して、その年に稼いだ所得は漏れなく税務署に確定申告するようにしましょう。確定申告をせずに無申告となってしまうと、後で税務署がそのことに気が付き、追徴課税されますし、その際には罰金や利息も発生して、大損してしまうので、その点は十分に注意してください。

口座が増えると、確定申告のための損益計算は複雑化するので、早めに準備を始めることも大切だと言えるでしょう。

レバレッジ取引と現物取引で口座を分けて手数料を節約する人もいる

現物取引とレバレッジ取引を行う人については、取引する口座を分けていることがあります。

現物取引はAという暗号資産取引所で、レバレッジ取引はBという取引所で売買を行うという具合です。

取引所によって取引手数料は異なるので、現物取引はAが安いけど、レバレッジ取引などの信用取引を使う場合の手数料や利息は取引所Bの方が安いということがあるためです。手数料の差は、長期的な損益に非常に大きな影響を与えますので、「たかが手数料のわずかな違い」とは考えずに、できる限り安いところで取引しましょう。もちろん、たとえ手数料が安いとしても、破産リスクがあるような、聞いたこともないような海外取引所での取引は避けた方が良いですが。

又、取引所Aは使いやすいけれど、レバレッジ取引の倍率が低いので、その場合だけ取引所Bを利用するというケースもあるようです。

このようなレバレッジ取引という側面らも複数の仮想通貨の口座を持つ効果は高いと言えるでしょう。

複数の仮想通貨の口座を持つ場合のおすすめの組み合わせ

日本人が仮想通貨の取引所を複数作る場合は、どことどこの取引所の組み合わせがおすすめと言えるでしょうか。

個人の感覚では、1つ目の日本国内の取引所はコインチェックが良いかなと思います。NFTマーケットプレイスを持っていたり、取引所の手数料が無料であるなどのメリットがあるためです。大手のマネックスグループが運営していることに対する安心感も大きいと言えるでしょう。

又、海外取引所はBINANCEがおすすめで、やはり取り扱っている銘柄数の多さや、大手であることの安心感は大きいと言えます。BINANCEであれば、主要銘柄はほとんど揃っていると言えます。又、BINANCEに上場した銘柄というのは、一定のお墨付きが与えられたと考えることもできますね。

ですので、複数の仮想通貨の口座を作る場合のおすすめの組み合わせは、コインチェックとBINANCEという組み合わせで、その後に、取引したい銘柄に応じて、もう1つくらいの口座を持っても良いかもしれませんね。

まとめ

こちらのページでは、これから仮想通貨の取引を始めたいという人に向けて、複数の仮想通貨取引所(暗号資産取引所)の口座を作成すべきである理由を書きました。

その中でも、特にリスクヘッジの観点は非常に重要です。継続的に市場で生き残っていく投資家は、リスクに対して非常に敏感であり、決して1つの取引所で取引の全てを完結させるようなことはしないでしょう。「取引所の破産なんて起きないだろう」とか「取引所のメンテナンス時間中に暴落なんて起きる確率は低いだろう」と考えるのではなくて、あくまでも最悪の事態を想定して、最善を尽くして取引を行いたいところです。

初心者の人は、まずはコインチェック口座を作成し、次にBINANCE口座を作成し、コインチェックとBINANCEの間で送金し合って資金を動かしながら仮想通貨の取引をしてみると良いでしょう。

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