bitFlyer(ビットフライヤー)について
bitFlyer(ビットフライヤー)はゴールドマンサックス証券の元トレーダーが2014年に創業した仮想通貨取引所です。
ビットコインの取引量が6年連続No.1※を記録するなど、非常に人気の高い取引所です。板取引も簡単にできて使いやすいという評判もあります。
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
みずほフィナンシャルグループやリクルートなどメガバンクや大企業が運営会社に出資しているため、資金力も豊富だと言えます。
最近ではダウンタウンの松本人志さんをCMに起用するなど積極的な広報活動でも知られていますね。bitFlyer口座を既に持っている人も多くいるので、ネット上の口コミからもその評判の高さは伝わってきます。
日本を代表する仮想通貨取引所の1つだと言えるでしょう。
2022年8月にはポリゴン(MATIC)とメイカー(MKR)が新規上場しています。取り扱いコインは今後も更に増えていくでしょう。
おすすめできる取引所ですが、取り扱い銘柄数の多さや、取引手数料のことを考えると、同じように国内大手の取引所のコインチェックの方がおすすめだとは思います。
bitFlyerの特徴・メリット
bitFlyer(ビットフライヤー)の特徴・メリットは以下の6つです。
- 国内No.1のビットコイン取引高
- 17の取扱銘柄数
- 手数料を抑えて短期トレードができる
- レバレッジ取引ができる
- ビットコインを使う/もらうサービスの充実
- 1円から取引できる
順番に解説していきます。
国内No.1のビットコイン取引高
bitFlyerは国内No.1のビットコイン取引高を誇ります。
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む
知名度が高くセキュリティ水準も優れているため、安心して利用できるからです。
取引量が少ないと希望した価格で売買できなかったり、不利な価格で取引しなくてはならない場面が生じてしまいます。そのため取引量が多いということは投資家にとっては大きなメリットになります。
その点、bitFlyerであれば日本一の取引高であるため、希望通りの価格でスムーズに売買ができるはずです。ビットコインの取引を安心して行いたい方にはbitFlyerはオススメです。
17の取扱銘柄数
bitFlyerはビットコイン以外の銘柄も多数取り扱っています。
2022年8月時点で17種類の銘柄をラインナップしています。
他社でも取り扱っている主要な通貨は、ほとんど一通り揃っている状況です。
ビットコインだけでは物足りなくなってきた中級者以上であっても十分満足できる水準だといえるでしょう。
手数料を抑えて短期トレードができる
bitFlyerでは手数料を抑えて短期トレードができます。
「bitFlyer Lightning」という短期トレード専用のシステムが用意されているからです。
対象通貨はビットコインとイーサリアムのみですが、高性能のツールが充実しているため、仮想通貨の短期トレードで稼ぎたい方はbitFlyer Lightningを利用しましょう。
初心者でも使いやすい仕様となっていますので、チャートにラインを引いたりするのも難しくなく、感覚的に操作しやすいですね。この使いやすさもbitFlyerのメリットの1つでしょう。
レバレッジ取引ができる
bitFlyerではレバレッジ取引も提供されています。
最大で2倍のレバレッジを効かせられるのです。
レバレッジ取引とは自己資金以上の取引ができる投資手法です。
上手に活用すれば効率的に資産を増やせる反面、失敗すると一撃で大きな損失を出してしまう、ハイリスクハイリターンの方法です。
投資家保護の観点からレバレッジ取引を提供しない取引所も多いため、この点は差別化のポイントでもあり、メリットだと思われます。
リスク管理をしっかりとでき、スピーディな資産増加を狙いたい投資家にとっては嬉しいサービスですね。初心者の方は、最初はレバレッジ取引ではなく、現物取引をすることをお勧めします。慣れるまでは安全性を重視しましょう。
ビットコインを使う/もらうサービスの充実
bitFlyerは単なる取引所ではなく、ビットコインを使ったりもらったりできるサービスが充実しています。
仮想通貨の普及を促そうとする姿勢の表れなのかもしれません。
bitFlyer経由でインターネットサービスを利用するとそれだけでビットコインが付与されます。
ネットショッピングや旅行予約などさまざまな使い方が存在しており、メールアドレスさえ登録すればすぐに利用できます。
bitFlyer内のECサイトであればビットコインによる支払いも可能です。さらに最近はbitFlyerが発行するクレジットカードも登場しました。
ポイントがビットコインで還元され、bitFlyerの口座へ付与されるのです。
ポイントであれば日常生活でbitFlyerのクレカを使うだけで貯まるため、仮想通貨の購入に抵抗がある人の最初の一歩としては最適かもしれません。
さらにポイントとしてもらったビットコインをそのまま保有し続ければ価格上昇も期待できます。
仮想通貨を実際に使ったりもらったりする経験がしたい人はぜひbitFlyerのサービスに触れてみるとよいでしょう。
1円から取引できる
bitFlyerでは1円からでも仮想通貨を購入できます。
初心者であっても少額から取引を始められるように考慮されているのです。
仮想通貨への投資経験がない人にとって、いきなり何万円もの資金を投じるのはとても怖いですよね。
そんな投資初心者に寄り添ったサービス提供をしているのがbitFlyerなのです。
1円からであれば恐れることなく気軽に投資をスタートできるでしょう。まずは練習のために少額で取引したいという初心者の方にはメリットに感じられるでしょう。
投資金額は、最初は少なめにして練習して、仮想通貨(暗号資産)のボラティリティの大きさなどに慣れていき、コツが掴めてきたら本格的に投資していくと良いでしょう。
bitFlyerの実際の評判や口コミ
bitFlyer(ビットフライヤー)の実際の評判や口コミをこちらで紹介していきたいと思います。良い口コミもあれば悪い口コミもありますが、ほとんどは良い口コミとなっています。
下記の口コミの「ビットフライヤーはやはり使いやすいですね。一度の通貨の流出もないし。」という部分は、取引のしやすさを物語っていますね。一度も仮想通貨流出事件が起きてないというのは評判となっている理由の1つで、セキュリティの安全性の高さを感じます。
下記の良い口コミは、bitFlyerの特徴とメリットとして「取引量が多い」「TポイントをBTCに換金可能」「レバレッジ取引がある」「積立設定のバリエーション」を挙げています。この中でも取引量が多い取引所であることが特に評価されている取引所だと思います。
下記の口コミは、少々悪い部分に関する口コミと言えます。取引所から銀行に振り込むときに、三井住友銀行以外への出金にかかる手数料が少々高いというデメリットに言及しています。ただ、三井住友銀行に振り込む人は問題ないですし、振り込む回数はそんなに多くないでしょうから、数百円の差なので、そこまで意識しなくても良いかなと思います。
bitFlyerを利用する際の注意点
一方でbitFlyerを利用する際は注意すべき点もあります。
- アルトコインは販売所のみでの取扱い
- 過去にはサーバー不具合の事例あり
- 最大レバレッジ率が低い
- 三井住友銀行以外への出金手数料が高い
上記の4つを順番に解説していきます。
一部のアルトコインは販売所のみでの取扱い
bitFlyerでは一部のアルトコインの取り扱いは販売所のみとなります。ただ、これはbitFlyerのみではなく、他の国内取引所でもほとんど同じことが言えますが。
販売所は少額からでも手軽に売買できる反面、取引所と比べて手数料が高いです。
この点に関しては少しデメリットを感じるかもしれませんが、bitFlyer特有のデメリットとは言えないでしょう。
過去にはサーバー不具合の事例あり
bitFlyerは過去にサーバーが落ちてしまう事例がありました。
ここぞというタイミングでダウンしてしまい、絶好のチャンスを逃した投資家も多かったようです。
ただし現在ではこういった報告は見られていません。
すでに解決済みと考えてよいと思われます。むしろ、今ではサーバーがダウンしにくい取引所の1つであると思います。
最大レバレッジ率が低い
bitFlyerのレバレッジ取引は最大で2倍までに制限されています。
投資家保護の観点から金融庁が規制しているのです。
そのため、国内取引所のレバレッジ取引はすべて最大2倍となっています。
以前は15倍までレバレッジを効かせられましたが、現在の2倍という数字はリスク管理に長けている上級者にとっては物足りないかもしれません。
とはいえこの条件は国内取引所であれば共通のため、2倍以上のレバレッジをかけたい方は海外取引所を利用するしかないでしょう。
ハイレバレッジで取引したい人にとってはデメリットに感じられるかもしれませんが、初心者の方が誤って危険な取引をしないで済むという意味ではメリットでもあると捉えられます。
三井住友銀行以外への出金手数料が高い
bitFlyerから三井住友銀行以外へ出金する場合、手数料が高めに徴収されてしまいます。
出金手数料として最低でも500円以上が取られるのです。
三井住友銀行へ出金する場合、3万円未満だと220円・3万円以上だと440円が徴収されるのに対し、それ以外の銀行の場合は3万円未満で550円・3万円以上で770円も取られてしまいます。
そのためbitFlyerを使うなら三井住友銀行とセットで利用する方がメリットがあるでしょう。
またこまめに出金せず、ある程度まとまった額を一気に出金した方がコストを抑えられるため、そういった工夫も必要かと思われます。
bitFlyerの取扱通貨について
bitFlyerの取扱通貨は以下の17種類です。国内に新規上場する銘柄がbitFlyerで上場することも多くあるので、取り扱い銘柄も次々に増えていくのではないでしょうか。
ティッカー | 名称 |
---|---|
BTC | ビットコイン |
ETH | イーサリアム |
ETC | イーサリアムクラシック |
LTC | ライトコイン |
BCH | ビットコインキャッシュ |
MONA | モナコイン |
LSK | リスク |
XRP | リップル |
BAT | ベーシックアテンショントークン |
XLM | ステラルーメン |
NEM | ネム |
XTZ | テゾス |
DOT | ポルカドット |
LINK | チェーンリンク |
XYM | シンボル |
MATIC | ポリゴン |
MKR | メイカー |
ビットコインやイーサリアムはもちろん、ネムやリップル・ライトコインなど2018年の仮想通貨バブルを牽引した銘柄やポルカドット・チェーンリンクといった世界的に知名度の高い通貨まで幅広く取り扱っています。
取り扱いのあるコインが多くなってきていますので、ビットコイン以外に興味を持ち始めた投資家にとっても十分満足できるラインナップだと言えるでしょう。
bitFlyerの手数料・スプレッド
bitFlyerの手数料やスプレッドについてもまとめます。
取引所手数料
bitFlyerの取引所手数料は0.01〜0.15%です。
取引所で買えるのはビットコインのみのため、実質的にビットコインの取引手数料が0.01〜0.15%だと考えてよいでしょう。
入出金手数料
bitFlyerの入金方法は銀行振込とクイック入金の2種類が存在します。
銀行振込の場合、入金手数料は各銀行が定める振込手数料のみです。
一方でクイック入金の場合、1件あたり330円が徴収されてしまいます。
ただし住信SBIネット銀行からのクイック入金にかぎり、手数料は無料となります。
借入手数料
bitFlyerではレバレッジ取引の借入手数料は徴収されません。
スワップ手数料
スワップ手数料とはレバレッジ取引のポジションを翌日へ持ち越した際に発生する手数料です。
bitFlyerの場合、深夜0時を基準に1日あたり建玉の0.04%が徴収されます。
仮想通貨/入金手数料
仮想通貨の入金に際して手数料は徴収されません。
ただしブロックチェーンの仕様上、どんな銘柄を入金するにせよマイニング報酬分の手数料はユーザーが負担する必要があります。
仮想通貨/送金手数料
仮想通貨の送金手数料は銘柄毎に異なります。
銘柄 | 送金手数料 |
---|---|
ビットコイン | 0.004BTC |
イーサリアム | 0.005ETH |
イーサリアムクラシック | 0.005ETC |
ライトコイン | 0.001LTC |
ビットコインキャッシュ | 0.0002BCH |
モナコイン | 無料 |
リスク | 0.1LSK |
リップル | 無料 |
ベーシックアテンショントークン | 5BAT |
ステラルーメン | 無料 |
ネム | 3XEM |
テゾス | 0.1XTZ |
ポルカドット | 0.1DOT |
チェーンリンク | 1LINK |
シンボル | 2XYM |
ポリゴン | 19MATIC |
メイカー | 0.02MKR |
送金手数料が無料の通貨もあるため、他の取引所へ送る際のコストを抑えたい方は無料の銘柄で送金すると良いでしょう。
スプレッド
bitFlyerのスプレッド率は公開されていません。
また相場状況に応じて変動するため固定の割合ではないと思われます。
ただしbitFlyerのスプレッド幅は他社とくらべて相対的に狭いという声もあります。
取引の都度スプレッドを確認し、あまりにも広すぎるようでしたら投資するタイミングを改めるといった工夫も必要かもしれません。
bitFlyerの口座開設の流れ
bitFlyerの口座開設は以下の3ステップで簡単にできます。
- アカウント作成
- 本人確認
- 日本円の入金
手続きは最短10分で完了するため、お手元にスマホを用意しながら続きをお読みください。
1.アカウント作成
まずは公式サイトへアクセスしましょう。
トップページにメールアドレスを入力し「登録」ボタンを押下すると確認メールが届きます。
メール内のリンクをタップしパスワードを設定すればアカウント作成は完了です。
パスワード登録後、2段階認証設定の画面に遷移するため、こちらも設定を済ませておきましょう。
2.本人確認
続いて個人情報の入力に進みます。
名前や住所・生年月日などを入力すると、本人確認資料の提出が求められます。
スマホで書類を撮影しアップロードすれば問題ありません。
なお本人確認書類として認められるのは以下の3種類です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- 在留カード
提出が完了すると取引の目的や職業、投資経験などが問われるため回答します。
最後に内容を確認し、問題がなければ「登録」ボタンを押下しましょう。
3.日本円の入金
手続き完了後しばらくすると本人確認完了を通知するメールが届きます。
このメールが届けば作業はすべて終了です。
日本円を入金してさっそく取引を始めましょう。
すぐに取引を始めたい方はクイック入金を、手数料を絶対に抑えたい方は銀行振込を利用するのがよいですね。
bitFlyerの安全性(セキュリティ)
bitFlyerの安全性(セキュリティ)は極めて高水準です。
業界のリーディングカンパニーであるという意識が非常に強く、マルチシグを他社に先駆けて導入した実績があります。
マルチシグとは仮想通貨の送金時に複数の署名が必要となる仕組みです。
署名には秘密鍵が求められますが、通常だとその秘密鍵が漏洩してしまうと、資産も流出してしまいます。
しかしマルチシグであれば、たとえ1つの秘密鍵が漏洩してしまっても、他の秘密鍵が分からないかぎり資産流出は起きません。
このマルチシグを活用して顧客資産を管理しているため、bitFlyerの安全性は極めて高いのです。
またbitFlyerと顧客の所有するビットコインのうち80%以上をコールドウォレットで保管しています。
コールドウォレットとはインターネット環境から切断されたオフラインのウォレットです。
ネットワークと接続していないため、ハッキングのリスクを物理的に排除できます。
もちろんそのコールドウォレット自体も多数の物理的なセキュリティロックや24時間稼働の監視システムにより厳重に守られているため心配は無用です。
こういった取り組みの結果、bitFlyerは業界最長の7年以上ハッキング被害ゼロを実現しています。
セキュリティの心配を一切せずに取引できるのがbitFlyer最大の強みなのです。取引所を選択する上では、まず第一にこの安全性に注意を払うべきであり、bitFlyerであれば問題ないと考えられます。
まとめ
bitFlyerは長年の信頼と実績を兼ね備えた人気の取引所です。
ユーザー数や取引高がその事実を裏付けています。取引量が多いので短期トレーダーでも、中長期投資を行うトレーダーでも、どちらの方々にとっても使いやすい取引所だと言えます。
知名度が極めて高い取引所なので、初心者の方がbitFlyerを選択するケースも多いですね。
豊富な資金を生かして新たなサービスを展開する可能性も十分に考えられるでしょう。
まだ仮想通貨に投資してない人も他の取引所を利用している人もぜひbitFlyerの口座開設を検討してみても良いでしょう。ただ、取り扱い銘柄数の多さと、取引手数料が無料である点を考えると、コインチェックの方がおすすめかなとは思います。