ビットコイン(BTC)が誕生してから10年以上が立ち、コインの種類も毎年増えています。特に仮想通貨(暗号資産)の祖である、ビットコインの人気は今もなお非常に高く最も高い価値を持っています。
そんなビットコインには、「ビットコインキャッシュ」という別のコインが存在します。ビットコインからハードフォークしたコインです。そしてその1年後、ビットコインキャッシュのハードフォークから「ビットコインSV 」が誕生しました。
「ビットコイン」や「ビットコインキャッシュ」など「ビットコインSV」 と同じ様な名前があってそれぞれどのような特徴の銘柄なのか詳しく知る必要があります。
今後ビットコインSV に投資しようと考えている方や、ビットコインSV を知りたい方にこの記事はおすすめです。この記事ではビットコインSV(BSV)の将来性や今後の価格の予想に関しても解説していきます。ビットコインSV(BSV)を買える国内の暗号資産取引所も紹介しております。ぜひ最後まで読んで下さい。
ビットコインSV(BSV)とは?
先述した通り、「ビットコイン」や「ビットコインキャッシュ」、「ビットコインSV」など同じような銘柄がいくつもあると最初はわからなくなります。
ここからはビットコインSVとは何か詳しく解説していきます。
ビットコインキャッシュのハードフォークで誕生した通貨
ビットコインSV は、ビットコインキャッシュのハードフォークで誕生しました。分裂する1年前に、ビットコインからビットコインキャッシュが誕生しました。しかし、分裂して取引できる量が増えたものの、まだ不十分とする意見が多かったです。
そのためオーストラリアのコンピュータ科学者のCraig Wright氏が率いるチームが新たに分裂させて、処理速度を向上させました。
ビットコインSV はビットコインの理念を受け継いでいる
ビットコインSV の創立者は、Calvin Ayre氏とCraig Wright氏です。ビットコインSV はビットコインの生みの親である、サトシナカモト氏の理念を引き継いでいるコインです。ビットコインSV の正式名称はBitcoin Satoshi Visionです。理由としては、サトシナカモト氏の理念である、「高速で安い支払い手段」を実現しているからです。
具体的には、ビットコインSVのブロックサイズが4,000MBに対して、ビットコインキャッシュが32MB、ビットコインが1MBです。容量が多ければ一度に処理できる量が多くなるため、ビットコインに比べて高速で処理が可能です。処理が高速な分、送金手段として用いられた場合には、短時間で着金まですることができることになります。
本日のビットコインSV(BSV)の時価総額や価格、市場占有率【2023年2月28日時点】
ビットコインSVの最新の時価総額や時価総額ランキング、価格、市場占有率(シェア)の情報は以下となります。
仮想通貨(暗号資産)名称 | Bitcoin SV |
---|---|
単位(ティッカーシンボル) | BSV |
価格(2023年2月28日時点 以下項目も同じ) | 5,029.97円(41.309261ドル) |
時価総額 | 96,907,841,007円 |
時価総額占有率(仮想通貨の総時価総額に占めるBSVの割合) | 0.0748% |
時価総額ランキング | 64位 |
上場以来の最高価額(ATH) | 491.64ドル |
市場流通量(循環している供給量) | 19,266,077BSV |
ビットコインSV(BSV)の歴史
2018年にABC Bitcoin社がビットコインキャッシュのスケーラビリティ問題に、対処するアップグレードを発表していました。アップグレードに強く反応したのが、Craig Wright氏です。Craig Wright氏は独自のスマートコントラクトを開発途中で、それを実装しようとしていました。そしてビットコインSV は2018年の11月15日に、ビットコインキャッシュからのハードフォークで誕生しました。
2019年の4月16日に当時最大の仮想通貨取引所であった、BinanceはビットコインSV の上場廃止を決定しました。理由としては、ビットコインキャッシュからハードフォークしたあとに、Binanceの基準に照らし合わせて審査したためです。結果的にビットコインSV の価値は1ヵ月で半減しました。
Quasarアップグレード
2019年の7月24日にQuasarハードフォークを導入しました。ネットワーク上でのデフォルトブロックサイズの上限を向上、取引速度をより高速化しました。128MBから2GBへ大きく容量を拡大させた影響で、多くの企業が開発に参加を表明。
Genesisアップグレード
2020年の1月にGenesisハードフォーク発表しました。同時にヘッジファンドがビットコインSVのサポートを表明し、価値が急騰しました。2月4日にGenesisハードフォークを実施。2019年のアップグレードの際、試験的に256MBのブロック2つをマイニングに成功しています。当時としては最大のサイズでした。Genesisアップグレードによって、サイズの上限を取り除き、より大きなソフトやアプリの開発が可能になりました。処理能力の向上、大手クレジット決済会社、VISAに対抗が可能に。またサトシナカモトの意思を引き継ぐため、
処理上限の撤廃やビットコインで使われていた開発言語を使用、現在ビットコインで制限されている、アプリや設定の排除を導入しました。
2021年以降は下降傾向
ビットコインSVは数回のハードフォークによって、利便性の向上や取引手数料の低下に成功しました。しかしライバルのコインの開発はそれ以上に早く利便性も高いため、2021年の5月以降コインの価値は下落しました。5月には47,000円の価値がありましたが、2022年の12月の月初の価格は約円です。
しかし、2022年12月は引き続き仮想通貨市場全体が現在は調整中なのであり、再び資金が市場に流入してくると、ビットコインSVの価格も大きく上がるのではないかと予想できます。
基本的には、ビットコイン(BTC)の価格の推移の影響を大きく受け、連動する傾向が強いので、ビットコインの今後の価格予想を行った上で、現価格が割安と判断したタイミングでビットコインSV(BSV)を購入するようにしましょう。
ビットコインSV(BSV)の特徴は?詳しく解説
ビットコインの概要を説明しても、「そもそもメリットや強みは何?」や「歴史より他のコインとの違いが知りたい」と、思われるかもしれません。
そのため当記事ではビットコインSV の特徴をすべて詳しく解説します。
- ブロックサイズがビットコインの4,000倍
- スマートコントラクト実装による利便性向上
- 取引が安くて早い
- Proof of Workを利用
ブロックサイズが、ビットコインの4,000倍
ブロックサイズがビットコインと比べて、現在のビットコインSV は4000倍の容量を同じ時間で処理が可能です。ビットコインのサイズが1MBに対して、ビットコインSV (Genesisアップグレード後)は4096MBです。
ビットコインSV のGenesisアップデートあとには、ブロックサイズは4000倍になり、今後のアップデートでさらに容量が大きくなると考えられています。
スマートコントラクト実装による利便性向上
ビットコインSV には、スマートコントラクトの搭載が可能です。スマートコントラクトとはブロックチェーン上で特定の動作をするプログラミングです。そのためビットコインSV は、イーサリアムと同様に分散型のアプリを開発できます。アプリを開発できれば、決済だけでなく他の昨日を追加が可能です。
具体的には、ブロックチェーンゲームやNFTの作成、分散型取引所に対応したアプリなど265以上のアプリが開発されました。
スマートコントラクトの実装によって、ビットコインSV の価値は飛躍的に上昇、利便性が大幅に改善されました。
なお、イーサリアムの特徴や今後の予想に関しては、下記の記事をご確認ください。
取引が早くて安い
ビットコインSV は手数料が低いです。取引速度が早いとガス代が安くなるため、手数料が低くなります。
Proof of Workを使用
ビットコインSVはProof of Workを取引の合意アルゴリズムとして、採用しています。銀行のような中央集権型システムでは、取引が正しく行われるかわかりません。
銀行や政府が間に介入して、一部のお金が抜き取られているかもしれません。そもそも取引が無かったことになるかもしれません。Proof of Workは、お金の管理をすべて自分で行えます。承認作業はネットワークに参加している利用者が行います。
ビットコインSV(BSV)の将来性と今後の価格の予想
ビットコインSV の価値は年々下がっていますが、今後の開発やハードフォークによっては、大きく変化するかもしれません。今後の価格の予測において、以下を注目しましょう。
- イーサリアムのプログラミング言語の自動書き換え
- 海外取引所の上場増加
- セキュリティの改善
- 専門家の価格予想
イーサリアムのプログラミング言語の自動書き換え
2022年の5月24日から26日でビットコインSV の国際会議が開かれました。会議中にスマートコントラクト・トランスパイラーが紹介されました。トランスパイラーを実装すれば、イーサリアム上で開発されたアプリの開発言語をビットコインSV用に変換可能です。
現在、イーサリアムには3000以上のアプリが開発されたため、同じ数のアプリがビットコインSV で使えるようになります。イーサリアムの人気アプリが使えるようになるので、利便性が向上するでしょう。
利便性が高ければ利用者や購入者が増えるので、コインの価値が上がります。
海外取引所の上場増加
現在、ビットコインSV は68の市場に上場しています。しかしトップ10に入る大手の取引所には上場していません。過去にBinanceから上場を廃止されました。利用者が増えるためには、取引できる場所を増やさなければなりません。
セキュリティの改善
2021年にビットコインSV で、資金が盗まれる事件が発生しました。セキュリティが弱い部分を攻撃されたので、資金が流出しました。そのあとセキュリティは改善されたものの、今後も新たな攻撃が生まれてくる可能性はどの仮想通貨にもありますので、常にセキュリティ面の技術は高めていって欲しいですね。
今後利用者を増やすためには、セキュリティの監視を強化しなければなりません。
専門家の価格予想
専門家の意見も仮想通貨を取引するときには、参考にしなければなりません。CoinPriceForecastではビットコインSV の将来価格の予想を発表しています。
2022年12月現在の予想としては、CoinPriceForecastは2025年には、平均値で69.61ドルになると予想。
専門家の間では、現状は下降気味でも今後上がると分析されています。そういった意味では、現在は割安水準にあると考えても良いのではないでしょうか。
なお、ビットコインやイーサリアムといった主要通貨の暴騰が起きた場合には、それ以上のボラティリティを有するBSVは、更に大きな割合の価格上昇を見せることでしょう。
ビットコインSV(BSV)に対応する国内取決所
現在、ビットコインSV(BSV)を取り扱っている国内の取引所はHuobi Japan(フォビジャパン)のみです。2022年の6月15日15時に上場したので、今後は他の国内の取引所にも上場するかもしれません。
今後新しく取引所に上場を果たした場合には、購入できるトレーダーの数が増えますし、話題となるので、価格が上がることが期待されます。新規上場に対して、チャートは敏感にポジティブな反応を示すものなのです。
ちなみに、海外取引所ですと、ビットコインSV(BSV)は、Binanceなどには上場しておらず、KuCoinやGate.io、OKXなどで取り扱いがあります。仮想通貨で大きく儲けるためには海外取引所の開設が必須だと思います。そのためには国内口座から海外口座に送金する必要がありますが、海外に送金しやすいという点や、取り扱い銘柄の多さで考えると、コインチェックで口座開設するのはおすすめできます。
ビットコインSVのまとめ
国内では取引が少ないビットコインSVですが、今後国内の取引所でも上場すれば、利用者が増えるかもしれません。現状コインの価値は下降傾向ですが、今後伸びる可能性は大きくあります。そのため今後取引を考えている方は以下の項目に着目してください。
- イーサリアムのプログラミング言語の自動書き換え
- 海外取引所の上場増加
- セキュリティの改善
イーサリアムのアプリが今後、ビットコインSV上でも開発されるかもしれません。もし興味があるなら、一度Huobi Japan(フォビジャパン)で確認してみてはいかがでしょうか。