投資などを考えているなら、仮想通貨の利用を考えている人もいるでしょう。国内でも仮想通貨の取引所は増えてきており、登録も簡単に行えるので気軽に利用することができます。仮想通貨の種類も増えてきており、自分が気に入った仮想通貨を購入してみることがおすすめです。
ただ、いろいろ種類があると「それぞれどのような特徴があるの?」と疑問を感じることもあるでしょう。仮想通貨の銘柄はそれぞれ特徴が異なり、しっかりその特徴を理解する必要があるため、今回は銘柄の特徴を含めたおすすめの銘柄を解説していきます。
もちろん、必ず100%上がる銘柄というものは存在しないので、よく検討してから自己責任で購入するようにしてください。初心者の方は、まずは少額で投資するのがおすすめです。
仮想通貨の銘柄の選び方
仮想通貨の購入を考えるなら、銘柄選択をしっかり行う必要があります。仮想通貨は多くの銘柄が提供されており、数だけで言えば何百種類もあると言われています。
国内の取引所は数十種類の銘柄のみとなっていますが、それでも迷ってしまうでしょう。数多くの銘柄がある仮想通貨をどのように選ぶことが大事なのかポイントを紹介します。
時価総額を確認する
仮想通貨の銘柄の選択は時価総額を確認しておくことが大事です。仮想通貨は価格と通貨の発行量で計算されるのが時価総額になり、それぞれ価格が違います。時価総額によって投資家から人気のある仮想通貨を判断することができるため、可能性は大きく感じることでしょう。
時価総額が高いほど人気の仮想通貨なので、将来さらに価格が上昇して利益を得られる可能性が高いです。もちろん、仮想通貨の価格は変動するため、時価総額が高いだけで価値が上がることは断定できません。選択する際の1つの目安として考えてください。
流動性で確認する
仮想通貨の流動性も選択の目安となります。流動性は仮想通貨取引の成立のしやすさを表しており、流動性が低いと売買タイミングが難しく取引がスムーズにいきません。
もし、自分が売りたい時に取引が成立せずに流れてしまうと利益を失うことになり、価格が下落ちしているときは損失がどんどん増えてしまいます。
流動性が弱い仮想通貨は致命的な損失を被る可能性もあるため、取引が活発な銘柄を選択するのがいいでしょう。
銘柄の信頼性を確認する
仮想通貨の銘柄は信頼性を確認することも大事です。仮想通貨は上記でも紹介しましたが、かなり多くの数があり,中には直ぐに消滅してしまう銘柄も多いです。
国内で取引されている銘柄は審査されているとはいえ、信頼性は将来価格が上昇する可能性が高いのかを判断する点でも重要です。銘柄の信頼性を確認するためには、ホワイトリストを利用することができます。
ホワイトリストは金融庁の認可を受けている銘柄であり、認可を受けているものはそれだけ信頼が高いことになります。
もし、海外の取引所を利用する際、日本の金融庁の認可を受けている銘柄を確認しておけば、信頼性をある程度信じて取引することができます。初心者の方なら、銘柄の信頼性が高いものから取引していくのがいいでしょう。
初心者におすすめ銘柄10選
初心者の方でも仮想通貨の選び方のポイントを掴んでおけば、気軽に購入することができます。ただ「実際にどのような仮想通貨を購入することができるの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。仮想通貨の銘柄はたくさんありますが、その中でもおすすめがあります。どのような銘柄を購入できるのか内容を紹介しましょう。
ビットコイン(BTC)
1つ目におすすめできるのはビットコインです。ビットコインは仮想通貨の銘柄の中で1番有名であり、取引量も時価総額も世界でNo.1です。
ビットコインはブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術によって取引データが記録されるようになっています。ビットコインはどのような特徴を持った銘柄なのか理解しておくなら、購入も前向きに考えることができるため紹介しましょう。
ビットコイン(BTC)の特徴
ビットコインの特徴は以下のようになっています。
デジタルゴールドの特性を持っている
ビットコインはデジタルコールドの特性を持っている銘柄です。ビットコインはプログラムによって2,100万BTCに固定されており、採掘量は4年ごとに半減していきます。
そのため、ビットコインの希少価値は高く、「デジタルゴールド」と言われています。デジタルゴールドにより機関投資家が紙幣通貨の下落ちの対策、またはインフレに対するヘッジ手段として投資することが増えてきています。
ブロックの改ざんを防ぎやすくなっている
ビットコインは取引や送金データを正しくブロックチェーンに繋ぐため、「プルーフオブワーク」という仕組みを採用しています。これは複雑な計算を解いてブロック接続する鍵を見つけた人が、取引履歴が含まれたブロックを生成して報酬を受け取るようになっています。
そのため、改ざんできないように複雑プログラムなので、仮想通貨としての銘柄の価値を維持しやすいです。取引の正当性も高いため、信頼度が高いです。
イーサリアム(ETH)
仮想通貨の銘柄の中ではイーサリアムも有名です。イーサリアムはスマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームになっており、アプリ制作を行えるようにプログラムされています。
ビットコインよりも利点がある部分も多く、例えば、取引の承認もビットコインは10分かかりますが、イーサリアムは15秒で行えるので大量の取引を早く行うことが可能です。イーサリアムは抑えておきたい銘柄と言えるでしょう。
イーサリアム(ETH)の特徴
イーサリアムの特徴は以下のようになっています。
発行上限と半減期がない
イーサリアムは発行上限が設けられていません。仮想通貨は希少価値が出るように発行上限が決められているものが多く、マイニングも半減期があり制限されます。しかし、イーサリアムは制限がないので安定して手に入れることが可能であり、時期によって量が少なくなることはないでしょう。
ICOにも対応している
イーサリアムはICOにも対応しています。イーサリアムは「ERC20」という独自のトークンを発行することができるため、イーサリアムをベースにして多くの通貨を流通させることが可能です。イーサリアムクラシックなどは、イーサリアムからハードフォークした仮想通貨です。
リップル(XRP)
リップルは2012年に発行が開始した仮想通貨であり、カナダのプログラマーによって基礎作りされたのが原点です。国際送金システムの手間やコストを低減させるために作成された仮想通貨であり、スムーズな取引が行えるようにすることを期待されています。
リップル(XRP)の特徴
リップルの特徴は以下の通りです。
Ripple Incによる管理と運営が行われている
リップルは「Ripple Inc」と言われる会社によって通貨の管理と運営が行われています。仮想通貨は分散型で機能している場合が多いですが、リップルは中央集権型によって管理されており、一般的なブロックチェーンを使用していません。直接企業によって管理されている点が大きな特徴と言えます。
すでに枚数分を発行している
リップルの発行枚数は約1,000億枚と言われており、すでにこの枚数は発行済みです。通常の仮想通貨は徐々に発行数を増やしていきますが、リップルは新規発行がなく、創業者とリップル社が多く保有しています。
そして、リップルは利用されるたびに、少しずつ削減する仕組みをとっており、徐々に枚数が減少するため希少性が出て価値が保持されるようになっています。
ネム(NEM)
仮想通貨のネムは国や政府、中央銀行といった枠組みから離れて新しい経済の仕組みを作ること目的に作成されました。
ネムという名前はブロックチェーン技術を利用した決済と送金プラットフォームのことを指しており、そこで使用されるのは「ゼム」と言われています。つまり、「ネム」はプラットフォーム名であり「ゼム」はトークン名という特徴があります。
ネム(NEM)の特徴
ネムの特徴は以下のようになっています。
スピーディーな取引を行える
ネムはデータ処理が早いためスピーディーな取引を行うことが可能です。ネムは送金時間が約1分ほどであり、送金手数料も0.5XEMでレートによりますが10円ほどです。ビットコインは10〜40分ほど時間がかかりますが、ネムは1分ほどなので、高額な金額を送金する際も安心することができます。
承認方式にPolを使用している
ネムはPolという独自の仕組み採用しており、保有量と保有期間のスコアから運営の貢献を評価します。そして、スコアによって10,000XEM以上を超えたところでデータの承認作業を行うことができ、報酬を得られます。
仮想通貨はマイニングで報酬を得るやり方が一般的ですが、ネムはデータの承認作業で報酬を得られるので資金力に左右されることがありません。
モナコイン(MONA)
モナコインは2013年に日本で初めて開発された国産の仮想通貨です。2ちゃんねるの掲示板でアイデアを示され、Mr.Watanabeによって開発されました。2ちゃんねるのキャラクターである「モナー」からモナコインと名付けられており、日本の取引所でも利用されています。
モナコイン(MONA)の特徴
モナコインの特徴は以下のようになっています。
送金時間が早く発行枚数が多い
モナコインは送金時間が早く約90秒で送金することが可能です。ブロックの生成時間が短いため国内外への送金を短時間で行うことが可能となっています。
また、モナコインは発行枚数も多く1億5,120万枚発行する予定となっています。ビットコインは2,100万枚なので、比較すると8倍ほど違いが生じていることが分かるでしょう。供給量が多いので価格の安定も期待できます。
コミケの決済通貨として人気がある
モナコインは人気イベントのコミケで決済通貨として導入されています。モナコインのファンの方が秋葉原のラジオ会館ビルとUDXの壁面モニターに動画広告を流したこともあるなど、一部の方に大きなファンが付いています。
LINEスタンプとしても利用されているので、モナコインの知名度も徐々に上がってきています。
ライトコイン(LTC)
ライトコインは2011年に公開された仮想通貨であり、ビットコインの役割を果たすために開発されました。
ビットコインを改良したものがライトコインとなっているため、ブロックの生成速度の改善や少額決済を行えるようにしています。ライトコインはアメリカで特に人気が出ており、価値を上昇させています。
ライトコイン(LTC)の特徴
ライトコインの特徴は以下のようになっています。
Segwitの実装によりライトニングネットワークが導入できる
「Segwit」は署名データを別領域に分離することにより、ブロックを拡張せずに情報を扱うことができることです。この機能によりライトニングネットワークを使用することができ、決済方式の幅が広がるため実用性が増すことを期待できます。
海外での支持が高い
ライトコインは海外での支持が高い仮想通貨です。アメリカで企業の中には決済通貨として利用しているところもあり、今後も利用企業が増えていくとライトコインの将来性は高いと考えられるでしょう。
アイオーエスティー(IOST)
アイオーエスティーは、ブロックチェーンのハードウェアやインフラのような役割を果たす仮想通貨です。送金スピードも速く、1秒間に8,000件もの処理を行うことができるため、クレジットカードよりも処理速度が速い仮想通貨です。
アイオーエスティーの特徴(IOST)
アイオーエスティーの特徴は以下のようになっています。
EDSを採用している
アイオーエスティーはEDSを採用しており、送金スピードの速さを実現しています。EDSはトランザクションに関係する作業を分割並行させており、送金処理の際に手間がかからないので手数料負担も少ないです。このEDSによって送金のスムーズさを実現しています。
医療分野で実験が行われている
アイオーエスティーは医療分野で実験が行われています。アイオーエスティーのブロックチェーンを使用すると改ざんされない正確な医療記録を保持することができ、医療研究に役立てることができるからです。今後も医療での必要性が増してくると価値が上昇する期待を持てます。
ステラルーメン(XLM)
ステラルーメンは個人間の送金システムをスムーズに行えるようにすることを目的としています。管理主体が存在しており決済での実用性と信頼がある仮想通貨です。
ステラルーメン(XLM)の特徴
ステラルーメンはブリッジ通貨としての役割があります。ブリッジ通貨は外国にお金を送金する際にかかる手数料と手間を削減することが期待できるため、世界のお金の流通をスムーズにすることが可能です。国際送金をする際、ステラルーメンは決済も2〜5秒と早いのでスピーディな取引が行えるでしょう。
シンボル(XYM)
Symbolとは、2021年3月17日に開始されたブロックチェーンであり、プログラミング言語としてC++が使われています。
シンボルの先代はネムとなり、2021年に開始されたということで話題になりました。
コンセンサスアルゴリズムにはPoSを改良したPoS+を採用しています。
シンボル(XYM)の特徴
シンボルの特徴は以下のようになっています。
ハイブリッド・ブロックチェーン
シンボルは企業や公的機関向けのブロックチェーンでも活用されるように開発されました。なので、シンボルは「パブリックブロックチェーン」と「プライベートブロックチェーン」のハイブリット型となりました。
PoS+への変更
シンボルではコンセンサスアルゴリズムがPoIからPoS+に変更されました。 PoSは暗号資産の保有量に応じて、ブロックの承認がしやすくなる仕組みですが、PoS+はPoSをベースにモザイクの合計量や、アカウントによって支払われた手数料の合計、アカウントがノードによってハーベストされた手数料の受け取り人であった回数によってスコアを計算し、ハーベストできる確率を決定します。
リスク(LSK)
リスクは2016年初めに稼働を開始した分散型ブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。
2016年5月24日にメインシステムが稼働し主要取引所での取引が可能となり、取引開始直後はビットコインについで2番目に人気を博した仮想通貨となりました。
リスク(LSK)の特徴
リスクの特徴は以下のようになります。
JavaScriptでの開発が可能
リスクはDApps構築にあたって、世界的にも幅広く利用されるJavaScriptで記述可能です。 イーサリアムと似たリスクであるが、イーサリアムでは独自言語のSolidityを採用しているため開発のハードルが高いことに対し、リスクは比較的容易に開発することが可能です。
持っているだけでリスクを新たに受け取ることができる
リスクを取り扱っている「コインチェック」と「ビットフライヤー」は、リスクのステーキングサービスを実施しています。 ステーキングサービスは、リスクを保有している間、期間に応じてリスクを受け取ることが出来ます。 これまで、仮想通貨投資では、売却益によって利益を得ることが主流だったのに対してリスクは画期的なサービスを打ち出しました。
まとめ
仮想通貨の銘柄について内容を紹介してきました。仮想通貨には選び方があるため、しっかりポイントをつかんでおきましょう。また、銘柄によってそれぞれ特徴にも違いがあります。自分の用途に合ったものを選択して、仮想通貨の取引を行うようにしてください。